育児生活1日目

 1月29日、ミネソタ晴れ

 育児生活1日目。

 朝起床し、食事の準備をしていた。食事を作り、登校の準備をさせたらよいはずだったのだけれど、次女が風呂に入りたいと言い出した・・・・・・。

 実は昨夜、次女はお風呂に入る前に寝てしまっていたのだった。風呂に入れていたら長女が遅刻しそうになりそうだったが、次女に自分でお風呂を沸かして入るように言って、食事を作っていた。

 なんとか自分でお風呂に入れたらしい。

 食事を作り、朝食を皆で摂る。なかなかいいひと時だ。といってのんびりはしていられない。

 子供たちの髪形を整える必要がある。これは妻から教わっていたのだったが、実際にしてみるとなかなかうまくいかない。

 ただ髪をまとめてかわいいゴムでとめるだけなんだが・・・・・・、それがうまくいかない。

 だって、私は男なんだ。こんなこと一度もしたことがない!!!

 今までは妻がいつもしていたので、子供たちの髪型は全く気にしたことがなかった。変だとか、いいとかそんなことは全く考えたことがなかった。

 しかし、自分でやってみると。これでよかったかな?、ちょっとちがうかな?、もうちょっときれいにできるのかな?、と分からないことばかりで疑問が沢山わいてくる。

 何度かやり直して自分なりに満足できる状態を作り上げた。そして子供たちに鏡で髪型を確認するようにと説明した。

 ”合格” でした。よかった。

 そんなことをしていたら、早めに起きて準備を始めたはずだったのに、スクールバスの時間が迫っていた。

 急いで子供をつれて(実際は子供につれられて)、アパートのオフィスに向かう。オフィスの前にスクールバスがやってくるから。

 中庭を歩いていると知り合いのナニーさんに出会った。遠くのほうから大きな声で ”赤ちゃん生まれたのーーー???” と言われたので ”生まれたよー!!” と返事をしたら、彼女は大きな声で ”いえーい!! おめでとー!!!” とアパート全体に響き渡るような大声で祝福してくれた。日本人の私はちょっとはずかしかった。

 アメリカの人はお祝い事を一緒に喜んでくれる。それも日本人からみるとちょっとひいてしまうほど激しく喜びを表現してくれる。たとえば、出産の日に長女を小学校まで迎えに行った。その時、担任の先生に ”これから帝王切開になるので子供を迎えに来ました” と言うと ”おめでとう!!!” と小学校の廊下に響き渡る大きな声で祝福してくれた。日本で帝王切開になりますというと大抵みんな心配するんだけれど、アメリカではネガティブにとらえる人は少ない。それよりも赤ちゃんが生まれてくることを一緒になって喜んでくれるのだ。



 子供の世話、食事作り、洗濯。結構大変。

 子供ってのは大人には予測不可能なことを言ったり、やらかしたり。いままでこれら不測の出来事に常に妻が対応してきていたんだなってことをいまさらながらに気がついた。


 次女を午後からプレスクールに送っていき、やっと一人の時間がやってきた。自宅でMacBookを開き、仕事を始める。

 メールを確認し、返信を送る。大ボスに送るべきデータをまとめ、メールに添付して送信する。

 そんなことをしていたら気がついたら次女を迎えに行く時間になっていた。

 次女をプレスクールに迎えに行き、そしてすぐに長女が帰って来るのでオフィスに迎えに行く。

 長女が帰ってきたら、少し休憩させ妻と三女の入院する病院へと向かう。

 病院の駐車場にて
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 家族全員がそろうと、なんとやかましいことか。

 そして帰宅し夕食を作る。すると、次女は寝てしまった・・・・・・・・。

 次女は母親と離れて生活するのはこれが初めてなので、さみしいらしい。夕食が出来たときに起こして食べさせようとしたが、うつむいて涙をうっすらと浮かべたまま、何も食べなかった。

 こうして子供たちも成長していく、そして私も。