愚策による医療崩壊

 4月11日、晴れ

 

 いい天気だなー、春だなー、楽しいなー、どんな新人が来るかなー

 

 って、いつもなら思う4月だが、今年は違う。

 

 武漢コロナウイルスの影響で日本も近いうちに壊滅することが予測される。

 

 その前にもうすでに医療崩壊が始まっている。まだまだ、序の口のはずなのに。

 

 この感染者数で既に日本の各地の医療施設・保健所はその機能を維持できなくなってしまった。まだまだこれからなのに。

 

 このまま行くと日本の武漢コロナウイルスの致死率はイタリア並みになるだろう。

 

 今日は医療崩壊の現状をご説明しよう。

 

 知り合いの内科クリニック院長の皆さん方から今日、寄せられた情報である。もちろん実名で情報をやりとりしている。

 

 『嗅覚異常の患者が来た。本人がうち(かかりつけのクリニック、持病があって通院している)を受診する前に相談センターに電話したら”その程度はよくある事だから気にしてなくていいです”と言われた。』

 (コロナ感染してるかもしれない人に”気にしなくていい”と、、、、、)

 

 『某基幹病院はコロナ病棟を拡大したので、がん患者用の病床が用意できず、手術が延期になっている。ICUはコロナ専用なので当然だがその他の病気による重症患者は受け入れられない。』

 

 『(クリニック院長が)保健所に電話したら”保健所に相談する前に、胸部CTとかをとってからコロナ以外を除外してから相談するように”と言われた。CTがとれない他のクリニックはどうするの?』

 

 『微熱があるから見てくれという患者が来た。微熱以外症状もなく経過を見るように言ったら”働いてもいいと言う診断書を書いてくれ”と言われた。職業を聞いたら市の職員だった。』

 

 『予備のN95マスクがなくなったので今あるのをボロボロになるまで使い続け、ガウンがなくなったので、雨がっぱを改造して着ている。フェイスシールドはクリアファイルで自作した。アルコール消毒液ももうじき無くなる。』

 

 『コロナが否定できない肺炎患者については”疑いだけでは感染症指定病院への入院調整はできないのでそちらで様子を見てください”と保健所に言われた』

 (これは強烈な矛盾を含んでいる。クリニックでPCR等のコロナ感染の確定診断につながる検査なんか出来ないのに。民間でPCRをする場合の厳しい制限を知っている立場としてはこの保健所の対応には絶句する。)

 

 『相談センターや保健所に電話が全くつながらない。』

 

 などなど。

 

 まだまだ序の口なのに大混乱中。

 

 ニュース番組に出演している綺麗げなアナウンサーの笑顔を見るとむしろ背筋が凍る。こんな状況で、武漢コロナウイルスの報道をその表情で出来るってさすがプロフェッショナル。

 

 

 

 昨夜、令和2年4月9日に放送されていた以下の放送を見た。

www.nhk.or.jp

 

 この放送があったことは後で気がついたのだが、やっぱりこんなときTOSHIBA REGZAタイムシフトマシンは便利だ。通常録画用に4T、タイムシフトマシン用に4Tの外付けHDDを繋いでいる。

 

 やはり韓国とアメリカ等の大きな違いは武漢コロナウイルスの検査をいつするかによる。

 

 韓国はドライブスルー、ウォークスルー方式の検査所で検査をして陽性だった患者を医者が診察し病院に入院させるのか”生活治療センター(大企業の保養所など)”に隔離するのかを判断している。そして生活治療センターへの入所料や食事量は全て無料。症状が軽快しPCRで2度陰性が確認されたら解放される。非常に合理的である。武漢コロナウイルス感染者やその家族、そして医療従事者の犠牲を最小限にするにはこの方法が最も適切である。

 

 

www3.nhk.or.jp

 

 

news.yahoo.co.jp

 

 アメリカは今も昔もそうだが、まずは”購入”している医療保険で指定されたホームドクターの診察を受けてから基幹病院に紹介されそこで検査を受けるかどうかをさらに判断されている(ここら辺についてはアメリカ在住の方からの情報提供を求む)。そしてパニックに陥ったアメリカ人達はホームドクターをすっとばかして基幹病院に列をなしている。

 

 今の日本は保健所を経由した”現代のインパール作戦状態”で愚かにも既に崩壊し、検査をしない方向にどんどん進んでいるし、実際、”している”とは言えない状況に陥っている。そして、地域のクリニック院長にもすでにあきらめムードが漂っている。無症候者や軽症者が市中に野放しになるのをただ見ているしかないできない状況になっている。すでにだ!!!!! これからなのに!!!!! だって、保健所経由スキームなんか”現代のインパール作戦状態”なんだから。超愚策。大馬鹿もの。

 

 さらに、今日、神戸中央市民病院が陥落した。

 

 

mainichi.jp

 

 岩田先生はこの知らせを聞いてどのように考えているのか知りたい。

 

 神戸中央市民病院でこれが起きてしまったってのは相当まずい。感染症患者を管理できるという病院のはずなのにこれが起きてしまったのは非常にまずい。受け入れたコロナ患者から起きた院内感染なのか、他の病気で入院した患者が偶然コロナ に感染していて広がった院内感染なのか?

 

 すなわち、ローランドじゃないけれど ”コロナかそれ以外か” って状態で医療を提供しなければならない。コロナもいます、それ以外もいますって状態で病院を運営していくことが非常に危険になっていく、いまからさらに。

 

 

 今日の提言。前回と同じだが。

 

 保健所経由の”現代のインパール作戦”を即刻中止せよ。

 

 韓国に見習え。

 

 布マスク配布に466億円も使ってんじゃねえよ、アホ!

 

 ウォークスルー検査所、ドライブスルー検査所を早急に各地に設置せよ。

 

 検査所で陽性となった感染者を医者が診察し、病院に入院させるのか日本版”生活治療センター”に入所させるのか判断せよ。

 

 日本版生活治療センターとして各地のホテルを活用し、そしてその食事の提供を学校給食業者に委託せよ。

 

 

 

 

 いつかずんどう屋で”まみれのちじれ”が食べられる日が来ることを願い、ひたすら我慢の日々。1日に何度も手洗いをするから手が荒れてきたが、この程度、感染症指定病院で働く医療従事者の皆様方からすれば大したことではない。

 

 この点、医者でありながらほとんどお役に立つことができなく申し訳ない。私は別の形でこの世界をより良いものに変えるため、生きている。

 

 そう、生きている。

 

 あなた達も、生き残って欲しい。