日本の医療系ドラマは観るに値しない

 10月18日、曇り時々雨

 ただいまの外気温18℃


 今、胸くそ悪くてたまらずこのブログを書いている。

 先ほどまで、テレビドラマ、”ドクターX 外科医 大門未知子” を観ていた。

 いきなりですが、結語、最悪のドラマです。



 とある病院の病院長が、胆嚢摘出術を執刀。

 すると、術中に患者はショックになり、執刀医の病院長は脳血管疾患で倒れる。

 そこに、米倉涼子演じる外科医、大門が手術室に乱入し、全員に手術用手袋を交換させ、麻酔科医に処置を指示して、患者はショックを離脱し手術は無事終了する。

 しかし、他の医者は、なぜ患者がショックになったのかサッパリ分からない。

 ・・・・・・・・。

 なんでやねん!!!

 ラテックスアレルギーって設定なんだろ!!!

 なんでそんな事に誰も気がつかない!!!

 あり得ねえ。

 こんな病院、こんな医者達、日本にはいねえよ。

 こんなクズみたいな医者の集団で組織された大学病院。

 日本にはありません。

 そう、現実ではあり得ないお粗末な医療がこうして堂々とテレビドラマとして全国に向けて放送されているという事実。

 あぶねえよ。

 これを観た素人さん達がどんな印象を受けるのか?

 考えただけで恐ろしい。

 日本の病院ってこんなだめだめなのか?

 ラテックスアレルギーってこんなに怖いのに、医者は誰も知らないのか?

 って思った人は少なく無いはずだ。

 そして、医療不信につながりかねないような誤解を生むぞ、このドラマは。


 そう、現実の世界の話をしよう。

 術前の患者には我々、外科医や麻酔科医や手術場の看護師が徹底してアレルギー歴や職歴、生活歴を聞く。

 そして、たとえばゴムアレルギーが疑われたら、術中に使用するあらゆるものから徹底してゴム製品を排除して手術を行う。

 当院においては手術室の入り口に ”ラテックスフリー(=ゴム製品厳禁)” と書いた札を掲げるようになっている。

 そして、手術中に患者がショックになったとしても、日本の優秀な麻酔科達は外科医なんぞの指図を受ける前に適切な処置をあっという間にしている。

 これが現実だ!


 なのに、何だこのくそドラマは。

 日本の医療を愚弄するつもりか。

 いったい誰がこんなふざけたドラマの脚本を書いた?

 いったいどのぼけ放送局がこのドラマを放映している。


 そう、皆さん。

 観るに値しませんよ、このドラマ。


 ああ、胸くそ悪い。

 日本医師会等の医療系団体はぜひ、このドラマに徹底抗議してもらいたい。

 日本国民にいらぬ誤解を与え、そしてその誤解が医療不信を招く危険性が極めて高い。

 そんなドラマを平気で放送する日本のメディアってなに?

 韓国政府や中国共産党と同じじゃないのか?


 結語。

 ”日本の医療系ドラマは観るに値しない”