家族塗装団

 6月11日、曇り、時々大雨だったらしい

 さあ、夏。

 外は暑いらしい。

 病院の中では、全く季節を感じる事はない。

 長期入院している患者さんの気持ちがなんとなく分かり始めた今日この頃。

 でかい窓ガラスが熱遮断ガラスなのかは知らないが、かんかん照りの夏日でも病院の中から外を見ると全くまぶしくないので ”あれ? 今日も曇り?” と思ってしまう。



 さて、今日は少々ぼやこうか。


 うちの病院は、検査機器や手術道具は驚くほど最新鋭の物がそろっている。

 ICUや手術室のモニターでさえもびっくりするほど大きくて良く見えるものが配備されている。

 最新鋭の検査機器で検査を行っていると ”やっぱりこいつ最高やな!” と思う。

 こいつじゃなきゃ見えてないかもな、この病変は。


 なので仕事をしていて、”なんや、このポンコツ!!! 捨ててしまえ!!!” と以前のような事を思う事はほとんどない。


 しかし、実は、とある重要な物がぼろいのだ。

 それは ”電子カルテシステム”

 いや、いや、ぼろいとは言っても患者に不利益があるわけではない。

 が、使う側である医療従事者には明らかに大きな不利益がある。

 あえてその複数ある問題点のうちの1つをご紹介しよう。

 それは仮名変換がめちゃくちゃって事。

 今日のタイトルの ”家族塗装団” なんのことかお分かりだろうか?










 そう、”かぞくとそうだん” である。

 ”家族と相談” と変換して欲しいのである。

 それが、”家族塗装団” !!!!!!!!!!!!!!!

 なんじゃそれ・・・・。

 一家全員、塗装団?

 ・・・・・・・・、塗装専門の家族経営の工務店???


 ”後日、家族と相談し今後の治療方針を決定する” これが

 ”後日、家族塗装団し今後の・・・・・・・・・” となる・・・・。


 ”家族塗装団” って動詞なのか?????



 つぎーーーーー。

 ”ドレーン排液、淡々血性漿液性で少量” と変換して欲しいのに。

 ”ドレーンは胃液、・・・・・・” となる。

 何回打ち直しても、学習機能が無いらしく、毎回、”ドレーンは胃液” となる。

 意味分からんわ。

 めちゃくちゃ忙しくて、とっととカルテを書き上げて次の仕事をしなきゃならん時に、こんなのが連発するからなあ。

 ああ、なんとかならんのか?

 もう、変換ミスは校正せんとこかと本気で思ったりもする。


 こんな感じでぼやいていたのだが、近いうちに電子カルテシステムも最新鋭に切り替わるらしい。

 期待してるよ。

 やっぱりこいつ最高やな!!! って日が来る事を。