脳死ドナーのオファーとチートのお話

 5月22日、ミネソタ曇り、サンダーストーム、晴れ

 なんだかころころ変わる天気だった。

 今朝は男の声で起こされた・・・・・・・・。中ボスの声で。

 てなわけで朝から出勤。

 脳死ドナーのオファーはそれこそ全米からやってくるが今日はミネアポリス近郊のとある施設からだった。このように近場からの臓器提供のことを私たちは Local offer と呼んでいて、それ以外の遠方からのオファーよりも優先的に対応している。阻血時間が短いほうが移植後の成績が良いためなるべく近くの臓器提供を大切にしているのだ。

 出勤してみると誰もいなかった。電気もついていなかった・・・・・・・・。

 20分ぐらいしてぼつぼつ集まりだした同僚たち・・・・・、やっぱここアメリカだわ。

 予想していたよりも2時間遅れで臓器が届いた。

 この職場での勤務を始めたころは何かと中ボスが私の仕事に注文を付けていたが最近は全く何も私に言わない、むしろ”どうしたらいいだろう?”と助けを求められることが増えてきた。

 昨日に引き続き、今日もいい仕事しましたよ。そして新人のスタッフが Everybody loves you!! と嬉しくなるようなことを言う。ただ、普段から言いたい放題言っているので、愛されてはいないと思う。アメリカ人は人をおだてるのが好きなんだよ。


 さて、仕事の話はせっかくの土曜日なのでこれぐらいにしておいて。

 ランス・アームストロングのcheatの話。チートっていかさまとか詐欺とかって意味だけれどこの場合は不正行為、ドーピングって意味。

 昨日職場でThe New York Timesを読んでいたんだけれど、とある記事が目に飛び込んできた。それがこれ。

Suspicion Is One Nemesis Armstrong Can’t Outpedal
ついでにこちらも
Landis Admits Doping, Accuses Top U.S. Cyclists
 ランスのかつてのUSPS時代のチームメイトのフロイド・ランディスがランス達もドーピングをしていたと告発?したのだった。

 ちなみにこの記事にも書かれている、フロイド・ランディスは loopy ルーピー だと。なんでかというと彼は2006年のツール・ド・フランスでドーピング違反をしたにもかかわらずしていないと主張し続け最終的には黒として処分されていて、うそつきとしての悪評が定着してしまっているからだ。2010年2月15日、2006年にフランスの反ドーピング研究所のコンピュータへハッキング行為を行った容疑で国際指名手配されていることが明らかになった(Wikipediaより引用)し。

 フロイド・ランディスルーピー鳩山首相・・・・・・、か、・・・・・・。なんか恥ずかしいな・・・・・。

 ランスはフロイドの告発は当然否定していて ”彼はだれにももう信頼されていないよ” と言っている。

 鳩山首相=フロイド=”誰にも信用されていない”、なんかつらくなってくるな・・・・・・。

 ルーピーに愚直なんて意味はないぞ!!! 人から嫌われるようなことをしている変人って感じの形容詞だよ。


 このランスの話を同僚としていていたのだけれど、なかなかみんなそれぞれの意見があって面白かった。

 ”本当かどうかの判定はもう非常に困難だよね。わたしは興味ないからどうでもいいけど。” とか
 ”フロイドはうそつきなんだよ。ドーピングしていないと言いながら実はしていたんだよ。そう、うそつきなんだ。彼が何を言っても信用されない。ルーピーだよ。だから私も信じてないね。ランスは最もドーピング検査を頻回に受けた人だよ。それでも白だったんだ。それをルーピーのフロイドが何と言ってもね、信用する価値なんか全くなしさ”

 私はサイクリストとしてはランスをもっとも尊敬している。どんなことがあっても彼がその対象であり続けることは間違いないと思う。


 それともう一つ、重要な連絡事項。

 "Lost" tomorrow. Don't miss it!!

 次回で最終回を迎えるABC放送のドラマLostですが、これまで火曜日に放送されていたのでてっきり最終話も火曜日かと思っていたら違いました。今日、仕事に行って同僚のBから教えてもらってよかった。
 明日、日曜日の午後6時から8時(CST)の2時間スペシャルです。

 Don't miss it!!

 ちなみに同僚のBは同僚や友人を多数自宅に招いてみんなで一緒に最終回を楽しむそうな。私も誘われたけど、自宅で妻と一緒に仲良く観ます。