韓国への招待状

 9月30日、ミネソタ快晴

 雲一つない快晴のミネアポリス

 昨日までのアホみたいに混乱した職場も今日は静か。深夜組が午前中いなかったからなんだけれど。


 今日は、1か月前から見学のため、ミネアポリスに滞在していた韓国の医師からランチに誘われていたので、お昼に二人でオフィスを後にし、快晴の空の下、レストランに歩いて行った。

 向かった先はレストランというよりも、バーといったほうがよいか。すぐ近くにあるSally'sというお店である。

 こちらが、注文した今日のランチメニューと泡立つ麦茶サミットEPA。オープンテラスの席である。
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 韓国の医師は、アメリカの脂っこい食事は口に合わないと言いつつも完食。私は麦茶がおなかにたまってバーガーは半分しか食べられなかった。しかし、快晴の秋空の下で食べたランチはとてもおいしかった。

 ランチをとりながら、仕事のことやプライベートをことを話していた。

 彼は韓国のソウルにある、某大学の移植外科の教授なんだけれど、もしも私が日本に帰国したら、すぐに連絡をしてほしいと言っていた。そして、韓国に招待するから、彼の職場のスタッフに講演してほしいと。

 実のところ、韓国も日本もこの分野の移植に関しては似たような状況であまり数をこなしていない。私はアメリカで毎週、毎日のようにこの仕事をしているのだけれど、日本だと一施設当たり年に数回もない。おそらく日本人では現在、世界一この仕事をこなしているといってもいいかもしれない。もちろん、アメリカの他施設で日本人医師が同じ分野で働いているが、彼らよりもはるかに多い症例数をこなしている。それは脳死ドナーからの移植だけではなく、自家移植の件数と大動物を使った実験の件数がべらぼうに多いから言えること。

 そんなわけで、今回のご招待は非常に光栄な話である。ぜひ実現させたいと思う。こうして私のことを評価してくれる人がいることは、幸せなことだ。

 ランチを済ませると、彼がすぐ隣のアイスクリームショップに行こうと言った。
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 私はアイスクリームが好きじゃないんですとは言わず、一番小さなキッズサイズのアイスクリームを頼んだ・・・・・・。


 彼は来週帰国するのだけれど、ハワイに立ち寄ってから帰国するそうな。そして、そのハワイで奥さんと落ち合って、一緒に過ごすとのこと。

 今、日本からこちらに来る研究者の数は非常に少なくなっていると思う。その一方で韓国勢が勢いを増している。私の研究所でも韓国の大学と共同研究を行っているし。
 脳死ドナーの件数もここ数年、韓国では急増しているらしい。このままいけば、日本は移植の分野でも韓国において行かれる日はそう遠くない。残念なような、しょうがないような。日本はそもそも脳死移植に対する国民の理解は十分に得られていないし、医療機関も大量の移植をこなすような体力は全くなく、アメリカと比較すると、いくら日本の医師や医療関係者が労働基準法無視の職場で働き続けたってかなうわけもないのだから。