え??? 1.09倍!!!
10月12日、ミネソタ晴れ
定期的に日本の医療情勢がどうなっているか、確認しているのだが。
戦慄が走るような報告を読んでしまった。
今日はバイキングスのファーブがやらかしちゃった件か、チリの炭坑の救助の生中継のことでも良いからお気楽記事を書こうと思っていたのだが・・・・・・。
そのきっかけとなった記事がこちら。
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全国の医療機関で実際に必要とされる医師の数が、現在の医師数より2万4000人不足していることが厚生労働省の調査で分かりました。 厚生労働省が全国すべての病院や分娩所を取り扱う診療所を対象に行ったアンケートで、現在働いている医師約16万7000人より、実際には2 ...医師不足、2万4000人…厚労省調査読売新聞医師2万4000人が不足=現状の1.14倍、初の実態調査-厚労省時事通信全国の医師2万4000人不足 厚労省が初の全国調査
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全国の医療機関で実際に必要とされる医師の数が、現在の医師数より2万4000人不足していることが厚生労働省の調査で分かりました。 厚生労働省が全国すべての病院や分娩所を取り扱う診療所を対象に行ったアンケートで、現在働いている医師約16万7000人より、実際には2 ...医師不足、2万4000人…厚労省調査読売新聞医師2万4000人が不足=現状の1.14倍、初の実態調査-厚労省時事通信全国の医師2万4000人不足 厚労省が初の全国調査
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まずこの文章を読んで、2万4千人???、たったそれだけか???? と驚いた。
どんな調査をしたのか具体的に調べてみた。
これを読んでいくと、外科医の必要医師数倍率が1.09倍だった・・・・・・、小児科は1.16倍・・・・・、眼科1.14倍・・・・・。
リハビリ科が最も高くて1.29倍・・・・。
はあ?
いったい誰がこの調査に対して回答したんだ? 病院長か? 事務長か?
外科医や小児科医よりもリハビリ科の医師が足りていないのか? 彼らはそんなにつらい思いで激務に耐えているのか????
あまりにも実態とかけ離れていて、しばし呆然とした。
いや待て、激務かどうかで必要医師数を判断したわけではないのだろう。
求人理由第一位:現員医師の負担軽減(入院又は外来患者数が多い) 27.8%
え!!!! それなのに、外科医や小児科医よりもリハビリ科なのか???
いや、もうそんなことはどうでもいい。そもそも、必要医師数倍率1.1倍だとか1.2倍だとかって言う値そのものが低すぎる。
医師会は病院長に解答を求めたらしい。
え?? 1.1倍ってことか・・・・・。
病院長から見たときの必要な病院医師数(現状=100)
その詳細は、外科医101、内科医99!!!!
え!!! 内科医も外科医も現状で良いってことか????
そ ん な ば か な・・・・・・・・。
ここまで調べていて軽く正気を失いそうになる。
どうなっているんだ・・・・・、これは詐欺か何かか・・・・・。国民をだまそうとしているのか・・・・・。これは北朝鮮か中国政府の発表か???
どうなっている、どうすればこんなばかげた調査結果がなぜ生まれる?
しばし、ネットを彷徨う。
そして見つけた。私の考えていること、そして日本の医療現場の実態にもっとも即した声明を。
そして、日本の外科系、小児科、産婦人科などの激務に耐えて働き続けている勤務医の皆さん。
もうやめませんか。労働基準法違反の状態で働き続けるの。
勤務医達が労働基準法を無視し、過労死するかしないかの状況で働くことが前提で、彼らは医療行政を考えているわけですよ。
それと、日本医師会は、日本の開業医たちが、日本の歯科業界のようになることを恐れているとは思いませんか?
少ない診療報酬の奪い合い・・・・・・・・。
結局のところ、国民や患者のことではなく、自分たちのことしか考えていないわけです。
医療費亡国論なんてふざけた考えを持ち出したりして。
どうして、日本では受け入れ拒否があって、アメリカではちゃんとお金を払えれば受け入れ拒否なんかされないか分かっていますか?
日本で受け入れ拒否をした医師や病院を非難している皆さん、非難するべきはそのような疲弊しきった日本の医療を生み出し、放置している日本国そのものなんだよ!!!!
繰り返します。
全国医師ユニオンの声明を読んでください。
それと、日本の歯科医の皆さん。皆さん方もそろそろ大きな声を上げたほうが良いのではないですか?
堂々とラバーダム使いたいでしょ。
じっくりと根管治療したいでしょ。
そのほうが患者のためにも良いって分かっているでしょ。