無常
10月13日、ミネソタ晴れ
今日もお気楽記事を書く予定が・・・・・・・。
なぜかくも人の人生とは無常なものなのか。
すがる思いで臓器移植の待機者となり、そして幸運にも脳死ドナーからの移植が受けられることとなる。
移植に対する不安を乗り越え、移植を受ける。
世界最高の医師団が、いつもどおり最高の腕をふるい手術はいつもどおり無事終わり、拒絶も起こらず順調に経過する。
ICUから一般病棟に移動でき、家族も一様に安堵に包まれていたのであろう。
しかし、そんな時に不整脈で命を落とすことになるとは。
幸運から一転、帰らぬ人となってしまうとは。
本人のこと、ご家族のこと、治療にあたった医療スタッフのことを思うと、胸が張り裂けそうだ。
いくら医療が高度になろうが、人の人生は無常であることに昔も今も変わりはない。
そして、高度な医療を身を粉にして行い続け、戦い続け、そして今回のような予期せぬ事態が全てをくつがえす。
それでも、高度な医療を提供し、戦い続けることを選ぶのだろう。
彼らは世界最高の外科医たちであり、ファイターなのだから。
私もこれからどうするかを考える時期に来ている。
このまま、研究の道を好奇心の欲するままに生きて行くのか。
ただ、最近、私の心の中で響き続ける言葉がある。
Once a fighter, always a fighter.
Once a surgeon, always a surgeon.