RD調節
11月6日、晴れ
いつの間にか、11月になっていた・・・。
出勤時の外気温は16℃。
風は微風。
最高のコンディションで愛車にまたがり、激坂を下る。
なんか自転車の調子が悪いな・・・。
そして、朝から晩まで手術。
この朝から晩まで手術に没頭出来る日が一番好きだ。
外来とか、救急車の対応も大切だが、外科医にとって”手術”そのものが、identityであり、自分を表現し、患者やその家族に思いを伝え、同僚達と協調して、そして集中しっぱなしの時間。
瞬きさえもしていないんじゃないかと思うほど、術野を見つめ、そのまま視線を動かさず手洗いの看護師に手を差し出すと、思い通りの手術道具を手渡してくれる。その、一瞬、一瞬が喜びに満ちている。しかし、目の前に横たわるのは担癌患者。
この心は、この手で癌を根治出来る喜びと、癌に苦悩する患者に馳せる悲しみにも似た切なさの狭間で不思議なほどの安定感を持つ。
確かに疲労はするが、それでも”手術”は外科医にとって最高の瞬間の連続。
さて、朝から晩まで立ちっぱなしで10時間過ごすと、さすがに脚にくる。
まあ、年のせいもあるんだろうが、今日の帰路は辛かった。
脚の疲労感もさることながら、RD(rear derailleur)の調子が最悪。
右手でシフトアップしても2速から3速に変わらない・・・。
そして、もう一度シフトアップすると3速を飛ばして4速に入る・・・。
そんなわけで、先ほどRDの調節をした。
それなりにうまく変速出来るようになったが、実走で強いトルクをかけた状態での変速は試していないのでどうなるか楽しみではある。
自転車のserviceのほとんどを自分でしているが、実はこのRDの調節は最も苦手である。
自分でやってもしっくりこなくて、結局、プロにしてもらったら見違えるように滑らかに素早くシフト出来るようになったって経験を数回経ると、自分でやる気が失せてくる。
それはごく僅かな差で言葉で表現するのが困難だが、あえて表現してみると、自分で調節すると”カシャッ”って感じで変速されるのが、プロにしてもらうと”シャンッ”って感じでギアが変わる。
そう。
それぐらい苦手・・・。その僅かな差を乗り越える事が未だに出来ない。
マニュアル通りにやってもうまくいかない。やっぱり経験が大切なのか・・・。
それなら、あえて自分でやって経験を積めば良いじゃないか!
そんなわけで、弱気な自分を鼓舞して、自分でRDの調節をしてみた。
明日のジテ通が楽しみだ。と言いつつ、ちょっと不安だ・・・。