夜のお仕事

 6月19日(金曜日)
 今日も自転車で出勤し、朝から普通に勤務していた。PM3時ぐらいにメールを確認すると”夜の7時からお仕事しましょう”と招待状が届いていた。なんだかこう書くと怪しいメールのように感じるが、要はいつもの召集だ(正しくは招集なのだろうが状況としては召集がもっとも適切だと思う)。せっかくの金曜日なのだから飲み会の誘いの方がありがたく感じる。しかし人員の少なくなった今、このありがたい招待状を断ることは出来ない。そう割り切ってしまうとなんだか気分が盛り上がってくる。前回の反省を踏まえいろいろな改善策を自分なりに考えていたところで、それを実行するチャンスがこんなにも早く現れるなんて私は本当にラッキーだなんて思えてくる(=しょっちゅう夜の仕事をしているって事でもある)。
 一度帰宅し、夕食を済ませ再度出勤した。車を運転していると、前方からヒストリックカーが何台も走ってくる。ナンバープレートを見てみると州外ナンバーも多い。そして最初は数台だったが、その後、周りを走っている車全てが、ヒストリックカーになった。視野に入るだけでも20台ぐらいはある。20-40年前にタイムスリップしたような感覚だ。例えるならば、ピクサー映画の”カーズ”のライトニングマックイーンになった気分だ。”メーター”、”ドック”、”ラモーン”と同型と思われる車もあった。ああどこかでイベントがあったんだろう、私も行きたかったなと思いつつそのまま目的地に向けて車を走らせると、さらにその数は増えていく。そして職場(昼間働いていた場所とは違う)の駐車場に車を止めると、なんとそこがイベント会場だった!!。百何十台という旧車がずらっと並び、その脇では皆バーベキューをしている。その集まりに参加したいという欲求を抑えながら建物の中へと入った。
 最近は仕事をしていても、納得できないことがあると”それは違う!俺はこう思う!”と日本にいた頃と同じような調子で同僚に熱く語っている自分がいる。どうもこの私の性格はどこにいっても変わらないようだ。特に、ここアメリカでは自己主張が大いに歓迎される国で、だまっておとなしく仕事をしているのは良くない。そしてその説明が皆を説得するに十分な内容だと、皆納得して指示に従ってくれる。
 そして、AM5時に仕事が終わった。外に出てみると、ヒストリックカーはもうどこにもない。しかし、車に乗って帰路につく途中、道路脇に数台の旧車が並んでいて、その脇でおやじたちがコーヒーを飲んでいる。いったい何時まで遊んでいるんだ!!。とは思ったが、私もあんな風に遊んでみたいというのが本音だ。おやじになっても好きなものは好きでいたい。
 今日はカメラを持っていなかったので写真が撮れなかった。もう一個、デジカメを買おうか。
 さて、外はもうすっかり明るくなった。そろそろ寝ます。おやすみなさい。