大晦日に永遠の0

 12月31日、晴れ

 今年もついに大晦日です。


 今年も良い仕事ができたって言いたいけど、不完全燃焼。

 アクセル全開の人生を謳歌するつもりで生きていますが、今年はアクセル開度??%ぐらいでした。

 反省。

 アクセル全開の仕事ができなかった理由は自分にあります。

 来年の春からはアクセル全開で生きます。そんな環境に行きますよ。

 この間、ホンダの新型F1エンジンの動画を見ましたが、アクセル開度が増すに連れて排気音が上昇しエギゾーストマニホールドが真っ赤になっていく様子を見ていると興奮するのは私だけでしょうか?


 さて、今日。大晦日ですが、近くの映画館に行ってきました。

 そう、”永遠の0”を観るために。

 小説は既に読んでいました。

 良いです。良い小説です。詳細は述べませんが、日本人であるならばぜひ読んでいただきたい。


 そして、今日見た映画、”永遠の0

 小説とは少し内容が変わっていて、それでも良かったです(ただし、小説の方がはるかに素晴らしい)。

 何度か、自分の感情を制御するのが困難なシーンがありました。

 終戦直前に特攻隊員となり出撃した宮部を守り抜く覚悟を決め直掩として出撃した景浦の気迫。

 それ以外にも、守りたい人を守る為に自らを犠牲にしてでもそれを遂行しようとする人々の覚悟。

 宮部のように、銃後にある愛する人達を守る為に必死の激戦を生き抜かねばならないとの思い。

 誰かを守る為に死ぬ、または死線を死力を尽くして生き抜く。

 その気概、覚悟。

 それを当然のように備えた日本人。

 これが戦時中、そして終戦直後にアメリカが恐れた日本人の死生観、人生観です。

 最後のシーン、敵航空母艦に特攻すべく猛火の中、海面すれすれを滑るように飛行し、そして敵艦直前に急上昇し機体を反転、急降下。

 その後のシーン。抑えきれぬものがありました。

 この外科医という仕事は自分の感情を完璧に制御し、理性的行動を100%遂行する必要があり、日頃から、いや学生の頃から感情をいかに制御し理性に基づき思考し行動することに努めて来ているわけですが、今日は無理でした。日頃はドライアイに苦しむ眼球が、必要以上に潤ってしまった。


 この大晦日に、改めて ”いかに生き、そしていかに死ぬか” を考えています。

 それでは皆さん、良いお年を!!!