-1.8℃

 1月14日、晴れ

 さて、1週間が始まりました。

 3連休、のんびりしまくって体も頭もリフレッシュ。筋肉の張りもとれ、疾走する準備完了。

 と、今朝おきて庭に設置した外気温計を見たら・・・

 -1.8℃だった。

 今年一番の冷え込みか?

 まあ、何も気にせずいつもどおり激坂をくだり、職場に到着。


 この何も考えずにってのが重要。

 どういうことかと言うと、例えば、外気温-15℃とかだといろんなことを考えてジテツウしないといけない。

 外気温は-15℃だけど、日差しは?風は? wind chillは? どうなの?とか。途中でバイクトラブルで止まってしまって、歩いて職場まで行くことになったら、凍傷になる危険性があるのではないかとか、路面の凍結具合はどうなのかとか、フェイスマスクをしていても大きく吸気したら気管が痛むのじゃないかとか。

 とにかく、生命の危険性がどの程度あるのかを常に考えて行動しないといけない。

 でも、-1.8℃。

 何も考える必要はない。

 そう、ジテツウにおいては。


 ただし、この時期、心筋梗塞等の疾患は激増する。

 循環器内科は心カテしまくり。狭心症心筋梗塞の患者の対応に追われ、寝不足、過労。

 季節性のある疾患を取り扱う科ってのは大変だよな。

 呼吸器内科や小児科もそうだし。

 インフルエンザが大流行するとそれこそ救急外来がめちゃくちゃなことになる。


 10年ほど前、とあるのんびりとした風光明媚で食べ物のとてもおいしい町にある小さな病院に勤務していた。

 今の病院のようにあらゆる科が医者を出して数人体制で当直をするような病院ではなく、たった一人の当直業務。

 外科疾患だろうが、内科疾患だろうが何でも診ないと。その地域医療を支えているのはその病院だけだった。

 救急車を断るなんて発想はほぼ皆無。よっぽどやばい状況の患者さんでない限り受け入れ続け、救急車を救急外来につらねるような状態。

 そんな当直業務で一番辛かったのが、1月から2月にかけて。

 とにかくインフルエンザの患者をずーっと夜通し診続けてそのまんま夜が明けて、朝から当たり前のように日常業務に移行する。

 いったい今夜は何回、鼻に綿棒突っ込んだんだろう・・・・・。

 パンペリやら急性胆のう炎で緊急手術をしないといけなくなると、むしろ嬉しかった(3日連続で深夜緊急手術をしたときにはさすがに参ったが)。

 これで救急外来を一時閉じて、手術の準備の合間にすこしゆっくり出来る時間が出来たと。



 今は、そんな季節です。

 内科系の先生方、ありがとうございます。