整備

 1月28日、曇り

 仕事を終え、帰路に着き。

 坂を登り。

 まだ見ぬ春を待ち。


 書斎に置かれた新車を眺める。いろいろいじくり回す。

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 どうにもいかん。

 兵庫県では1、2位を争う有名店で購入したのだが、どうもいかん。

 早速、整備を始めた。

 まず、フロントブレーキ。

 リアはちゃんと組み上げられている。

 フロントブレーキ・・・・・。

 何でこんな状態なわけ???

 右のブレーキパッドがリムに常に接触している。なので前輪を持ち上げて回してみても、すぐにとまってしまう。

 有り得んだろ・・・・・・。

 新車だぞ・・・。

 なかやまだったら、こんな状態で客に渡すことは絶対にないぞ!!!

 まず、片効きを直す為に調節ボルトをまわす。

 これはそんなに難しいことではない。

 よしよし。

 ええ感じ。

 そして、何度かフロントブレーキを握ってブレーキパッドの動きを観てみる。

 この時点で、ブレーキレバーの感触が気持ち悪いことに気がつく。

 その理由は、左右のブレーキバッドの位置が対照ではなく、左は下がりすぎ、右は上がりすぎていることに気がつく(1mmぐらいの違いである)。

 はあ・・・・・・・、なんなんだよ・・・。頼むよ、OOOさんよ。

 アーレンキーを持ち出し、左右対称に綺麗にブレーキパッドがリムに当たるように調節する。

 フロントタイアを持ち上げて回して、ブレーキレバーを握る。

 ストンといい感じで回転が止まった。


 しかし、これで完成ではない。

 どうもシフターが渋い。

 粘るように重たい。

 ワイヤーの取り回しなのか、この自転車特有の個性なのか整備不良なのか今のところ分からないが、これから検討して解決しようと思う。


 こんな、些細なこと(私にとっては許容しがたい大問題)にこだわる外科医のする手術はどのようなものかご想像いただけましたでしょうか?