2月14日、雪のち雨

 朝起きた。

 寝室のベランダから外を眺める。

 雪が降っている。

 積もってるねー。

 庭とご近所さんの屋根は一面雪。

 リビングに行く。

 外気温計は1℃。

 防犯カメラで路面を確認。

 路面には全く積もっていなかった。坂の上でこれだから通勤路が凍結している可能性は低い。

 これだったらジテ通出来るな・・・。

 うーん、どうしよう。

 と少々悩んだが、夕方から研究会があったのでおとなしく電車で通勤。

 病院の窓から外を眺める。

 良く降ってるな。


 外来患者さんも来られない人がいるかなと思ったが全員来てくれた。

 北区から来る患者さんも多かったが、普段なら車で来る所をわざわざ電車で出来てくれた。

 ”30cmぐらい積もってて、車が出せへんかったからね” なんて感じで。

 逞しいなあと思った。

 この神戸でこれだけ積もるととても大変。

 4輪駆動でスタッドレスを履いていれば平気なんだろうが、今の時代、FF車が多くてラッセルして進む事も出来ないし、坂は登れないし。坂が登れなくて乗り捨てていく車も多かったらしい。

 一方で神戸の中でも海に近い街は雪で交通が乱れる事も無く、普通だった。


 なんだか不思議な気分なんだよな。

 凄い雪が積もって欲しいなって子供っぽい願望と、雪が積もったら車が出せないし、電車が止まるし、生活に困るんだよなって現実的な感想とが心の中でマーブル模様を描く。


 研究会を終え帰路につく。

 タクシーの中から雨に打たれる町並みを眺める。


 家について庭を見てびっくりした。

 大小さまざまな雪だるまが、5個、雨に打たれていた。

 こないだ4歳になった三女が作ったそうな。

 雪降る中、喜々として雪だるまを作っている三女の姿がデジカメにおさめられていた。

 やっぱり極寒ミネソタ生まれ。

 血が騒ぐんだろうな。