鳥人間コンテスト
9月2日、曇り? 晴れ? 雨?
昨夜、緊急手術。
近隣の開業医からご紹介いただいた患者の緊急手術。
手術室看護師さんと、世間話をしながら手術の準備をする。
この歳になると、急患の病態、するべき手術、注意点、術後の経過。
そのすべてがほぼ予測がつくので若かった頃と比べると緊張感はとても少ない。
ただし、何か問題が起きればそのすべての責任を負う立場にあるので、監督者としての責務は果たす。
自分では出来もしないのに上手く第三者の立場に立ち位置を置いてから、あーだこーだと口を挟み、ガーガーと煩い雑音を立てる、某くそ外科医のようなクズ野郎はうちにはいない。
若い奴らにほぼすべてを任せ、ただし、するべき指導はする。
そんなこんなで日が変わる。
ただでさえ多い外来患者。
膨大な数の手術件数。
1日3件と決めて、予定を組んでいた手術だがもう。
無制限にやってやろうか!
と、頭おかしんじゃない? って状態になりつつある。
それでも、1日4件までになんとか止めつつ手術予定を組む。
先日、4件の手術を済ませ、深夜。
若手外科医(女医)にこう言ってしまった。
”なあ、なんだかな、4件手術して疲れたなって思ってる自分が嫌なんだよ。なんだか情けないんだよな”
”5件、6件、ぶっ続けで手術して疲れたなってなったら自分でも、その疲労感を素直に受け入れて、自分の気持ちを受け止めて、満足できると思うんだよ”
”やるしかないよな”
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、沈黙。
相当顰蹙でした。
”あ、、、やっぱり無理? 付き合いきれないって思った?”
先週も外来が膨大な量となり、前日の夜12時まで外来の準備を続け、さて、本番。
あーだこーだと言われながら、言いながら。
結局終わったのが午後7時半。
自分としてはかなりのペースで外来をこなしたわけだけど、午後7時半。
その結果どうなった?
俺は病棟に上がって入院患者の一人回診。
でも、外来の秘書さんと看護師さんは、山と積まれたファイルと格闘。
手術までの予定を組む、入院説明をする。
ちなみに、その日、外来が終わったのは全科で私が最下位。
俺は7時半に終わったぜ!!!!!っとドヤ顔をしてしまいそうな状況だけど。
実はまだ、終わってないんだわ。本当の意味での外来は。
私の説明が終わっても患者さんとその家族は閑散とした外来で検査の説明や入院説明を待つ。
反省したというか、考え直したね。
あらかじめ外来の準備をしてハイペースで診療を進めることの是非に関して。
画像を見て、治療方針を決めて、説明の仕方も前日にはすでに決めているので、患者さんと家族を診察室に招き入れてってまでの時間が非常に短い。
自己満足か? これって?
俺は早くゴールした。
誰よりも早くこの長いコースを、誰よりも長いこのコースを走りきった。
しかし、俺は一人で働いているわけじゃなかった。
背後にはコメディカルがこなすべき仕事が処理しきれぬ状態で溜まっていたってことに。
俺は。
さて、表題の件。
今日、見たよ。
鳥人間コンテスト。録画だったけど。
やっぱ、熱いわ。
東北大学!!!!!!!!!!!!!!!!
いいね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前ら、最高だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
って、頭の悪いやつみたいな表現で終始してしまいそうですが。
パイロットが意識を保っているってことはフライト中の栄養管理は十分できていたんでしょう。
トレーニングも十分だったんでしょう(ただし、超エリートの選手(サイクリスト)と比べたら劣っているけど。こんなこと書いてゴメンね。5w/kgの出力を数時間維持できるんだったら相当なもんだけどね)
それでも、死ぬほど漕いでいる姿。
それって、機材がすごいってことだよね。
そう、機体がいいんだよ。機材が悪かったらすぐに落ちてる。
だから、パイロットの肉体と精神が試される。
東北大学は歴代、すばらしい機体を造ってきた。
そして、それを飛ばすパイロットも歴代皆、素晴らしい。
今年のパイロットも素晴らしかった。
ただただ私は彼の苦痛に歪む表情を見ながら、泣いていた。
踏め!、もっと踏め!!!、命の限り、踏め!!!!!!
死ぬまで踏め!!!!!!!!!!!
友の、先輩の、後輩の思いを今、そのペダルに。
踏めーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ナイスフライト!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
たっぷり楽しめ、学生時代を。