Outstanding job!

 7月30日、ミネソタ、曇り
 AM2:30、電話が鳴った。今日は予想していなかった。火曜日に夜の仕事をしたばかりだったので油断していた。ほとんど寝ぼけた状態で電話を取った。TXから届くからAM5時に集合、よろしくお願いします。OK、行くよ。また電話が鳴って家族が起きてしまわないように、別の部屋に布団を敷いて再び寝た。AM4:30、起床。いつものようにフリースを着て、車に乗り込んだ。

 キーをひねる、やや掛かりが悪く不安に襲われる。空は何となく明るいように思えた。あと1時間遅ければ自転車で行っていただろう。俺の心臓は常に動いているから。そして車のエンジンがかかった。出発。

 肌寒いのですぐにエアコンを切る。車はほとんど走っていない。そしていつものように予定時刻に職場に着いた。他のスタッフは半分ぐらいあつまっていた。まあ、こんなもんだろう、ここはアメリカ、アメリカ時間。

 giftは予定通りに到着した。ここからが私の出番だ。最近の自分の中での結論"Rough trim is good trim"。どの程度roughにするかってのが、今後の課題。

 途中、特殊なマシン(特殊な器械だが、決してmagic machineではない)を使用するが、どうも結果がおかしい。2度やっても同じ事になる。皆なぜだか分からず困っていた。そこでその原因を私の中で考えながら、じっとそのマシンの真ん中で回転する部分を見つめていた。すると妙なことに気がついた、回転速度が変化しているような気がするのだ。そこで、皆を呼び、全員でその回転する物体を見つめた。まちがいない!時々回転が遅くなっている、そのたびに回転する物体の中にぼんやりと浮かぶリングが、すーっと消えていくのだ!!。悲しいほどにその命のリングは姿を消していく。
 このマシンは10年前に購入され、日々酷使されてきた。日本での100倍以上は使われているだろう。車で言えば50万kmぐらい走ったような状態だ。でもメンテナンスがよかったのか、今日までは問題がなかった、たぶん。しかし、とうとう今日異常が発生した。そこで、同じく10年前に購入したが、それほど使用していなかった別のマシンに変更したところうまくいった。皆でMuch betterだと言って喜んだ。おかげで2時間ぐらいは無駄になってしまったが、うまくいってよかった。

 そして作業を終え、大ボスに報告。そして皆にねぎらいのメールが届いた。それが

Outstanding job! Well done.
最高の出来だ。よくやった。

 なんだか今日の苦労が報われたような気がした。途中、怒鳴りつけてごめんね、G。



 ただ、今日の仕事の報告書にはこのマシントラブルに関する記載がなかった。アメリカってこうなんだろうか?。不都合なことは記録に残さない。そうやってアメリカは大国になったのだろうか?そしてそして今、世界的な不況の原因を生み出し、のたうち回っているのだろうか?巨大な身体は実はドーピングによって作られていたって事なのだろうか?いろいろな思いが私の中に渦巻いている。
 たぶんこのマシントラブルは他の形で報告されているのだろう。そう願う。そして新しいマシンが購入され、これを使って仕事が出来る日を楽しみにしている。車とこのマシンは新しければ新しい方が良い。

 そして今日の仕事がうまくいったので、土曜日も働くことになった。