Hulu Desktop、ミネソタに巨大なリンゴのコンピューター?

12月10日、ミネソタ晴れ

 今日も氷点下。もはや我が家の窓は開かない・・・・・・、凍結して・・・・・・・、春になるまであかないでしょうこの窓。

 今日はセントポールで仕事をしていたのだが、こちらの職場にはNew York Timesが置いてある。自宅では経費削減のため新聞を取っておらず、職場で新聞を読むのが楽しみな今日この頃。新聞を読む時間があると非常に嬉しい。

 今朝、職場のスタッフで長身のJ(身長200cmオーバー)に会い、挨拶をした後、言われたのが

 Did you shovel yesterday?

 はあ?、ショベル?って何? 砂場遊び? っておもってどういう意味か聞いたら、雪かきをしたか?ってことだった。

 してねーよ、うちはアパートだから、自分ではやらねー、アサシンMが殺ってくれているよ(じゃなかった”除雪作業をしてくれているよ”)、と返事をした。 

 一軒家にお住まいの方は除雪が大変そうですね。


 最近、臨床に関する仕事は非常に順調で、今日も新しいアイデアを実行したところ非常にうまくいき、スタッフ一同ご機嫌であった。

 さて今日読んだのがこの記事。Cable Freedom Is a Click Away

 ケーブルテレビに高額な料金を払わずにドラマや映画を楽しむ方法が書いてあります。それとこの記事の筆者はwired(有線)がとにかく嫌いな人のようで、何でもかんでもwirelessの環境にしてます。

 この記事の中で取り上げられているのが以下の3つ


 簡単に説明すると、Hulu Desktopは動画配信サイトHuluの動画を閲覧するための専用ソフト。Boxeeは自分のパソコンやさまざまな動画配信サイトの動画を閲覧するためのメディアブラウザーjoostは動画配信サイト。

 以前もHuluに関する記事を書いたが、ABC放送のドラマはHuluで見ることができる。例えば、新しいもので言えばFlashForward、Vなど、古いもので言えばLostのSeason5まで(全てではないが)見ることができる。
 Huluは非常にお勧めできる。ケーブルテレビで放送されて1週間後ぐらいにはその放送がHuluで見れてしまうので、場合によってはケーブルテレビの契約をやめてしまってもいいんじゃないかとさえ思えるときがある。
 そのHuluの動画を閲覧するためのソフトがHulu Desktopなんだけれど、まずまず洗練されている。画質も良好、closed captionも出せる。操作感も良好。ただパソコンの推奨スペックはかなり高いのでちょっと古いパソコンやネットブックの場合は快適には動かないかもしれない。私のMacBookDell inspiron530だとぎりぎりOK。それとインターフェースが独特なので少々慣れが必要。マウス等のポインティングデバイスを用いるよりもキーボードを用いたほうが良いと思う。そもそもが大画面テレビに接続して操作するために作ってあるので、矢印キーで操作しやすいようになっている。
 いずれにしてもお勧めできる。(ただし、アメリカ国外からの視聴は制限されている)

 一方、Boxeeとjoostはまあまあ。

 Boxeeは通好みする機能が満載だけれども、ちょっと使いにくいしいろんな意味でやめておいたほうがいいように思う。まず、他のユーザーのactivityを追跡できるようになっており、初期設定では自分のactivityが丸見え。なのでprivacyの設定をまず変更したほうがいい。それとあまりにも閲覧できる動画が多いので気に入った動画を探してみているとそれだけで人生が終わってしまいそう。そこらへんを十分に理解してうえで利用する分には非常に有用ではあると思う。

 joostは気に入った動画があるならお勧めだけれど画質がかなり悪い、Youtubeの動画のほうが最近ははるかに綺麗なのが増えているのでそれとどうしても比較してしまう。

 以上がハードウェアオタク的ソフトウェアに関する見解。


 それともう一つNew York Timesの記事。

 Minnesota’s Enormous Apples Computer
 タイトルだけ見ると ”ミネソタの巨大なアップルコンピューター” ?????なんじゃそれ?と思ってしまう。ミネソタに大きなApple storeでも出来たのか?と思って読んでみると全く違っていた。
 先月、ミネソタ大学に世界で67番目に速いスーパーコンピューターヒューレット・パッカードの支援で出来たらしい。なんだそれ?Appleと全く関係ないじゃん。と思って先を読むとこう書いてあった。

 This system, which will handle tough scientific jobs, was paid for in part by selling licenses to the Honeycrisp apple created more than 40 years ago by University of Minnesota researchers.
 直訳すると
 困難な科学的仕事をこなすことになるこのシステムの費用はハニークリスプと言うリンゴのライセンスを販売することで得られた資金によってその一部が支払われている。ハニークリスプは40年以上前にミネソタ大学の研究者達が創り出したものである。

 ・・・・・・・・・・・・、あー、そういうことですか・・・・・・・。

 このスーパーコンピューターはその名も”Itasca”・・・・・、なんか聞いたことありますな。夏のうちに行きたいと思いながらいまだに行くことができていないあそこと同じ名前ですな。
 こうして自分の所属する大学に世界で67番目に速いスーパーコンピューターが導入されたことが嬉しいような、自分には全く関係ないので嬉しくないような、複雑な気分。
 ただ驚きなのが研究者が作ったリンゴで相当儲けている事。そしてハニークリスプの後継者としてスウィートタンゴなるリンゴができていて、なんと年間最大で3千万ドル(約27億円)の収益があると書いてる・・・・・。うーん、リンゴを研究している人と友達になりたい。そんな馬鹿げた事を考えてしまった。