ミネソタではタイアの空気圧は低いのが当たり前?!!

 12月10日

 さて再びまずはこちらから

レミオロメン 粉雪 『LIVE』

 道路は圧雪路となり、アパートの屋外駐車場は滑り放題。仕事帰りに天気も良く気分も良かったので駐車スペースに派手にドリフトさせて止めてみた。ぴったりスペースに収まった。いやー、今日もいい日だねー。(注:誰もいなくて車もほとんどとまっていない広い屋外駐車場でやってます) ”赤いやつ”にはメキシコ製のA/Tタイアがついていて結構、圧雪路でも楽しめます。
 最近だんだんとFF車をドリフトさせるコツが分かってきた。ぎりぎりまでアクセルを放すのを我慢してハンドルを切る直前にがばっとアクセルを放してフロントに荷重を移動させつつ回転軸をフロントに移動し、慣性ドリフトに持ち込む。いわゆるタックインってやつなんだろうが、この我慢のしかたが分かってきた。いったいミネソタに来て俺は何をしているんだ! 仕事も研究、通勤も研究である。

 昨日書いた、タイア空気圧低下警告灯が点灯した件。

 今日、仕事から帰宅して早速アルマダに乗り換えて近くのガソリンスタンドへ行った。

 そして店内に入りおじちゃんにタイアに空気を入れたいんだけれどと相談する。

 以下その会話。

 私(以下、A): タイアに空気を入れたいのですが。
 おじさん(以下、お): どうしてですか?パンクですか?
 A: いえ、タイア空気圧低下警告灯が点灯したので、空気圧を確認してみたら27から28psiしかなかったので。
 お: ちょっと車を見せてもらってもいいですか?
 建物から外へと出る。
 お: これなら大丈夫ですよ。全く問題ないですよ。もしかしてミネソタみたいなくそ寒いところに住むのは初めてですか?
 A: ええ、初めてです。
 お: 気温が低いので圧が低下するんですよ。だからといって空気を入れたりしないほうがいいですよ。これでいいのですよ。
 A: え!!!なぜ? 適正圧よりもはるかに低いのに大丈夫なんですか?
 お: 大丈夫です。そもそもTPMS(Tire Pressure Monitoring System タイア空気圧監視システム)は欠点があるシステムなんですよ。(実際には”imperfect science”と発言していた) あまりにも感度が高すぎるんです。気にしなくていいですよ。
 A: でも圧が低すぎませんか?
 お: それでいいんです。TPMSも欠点だらけ、そしてミネソタの気候も欠点だらけ、だからそれでいいんです。

 ここで二人で大爆笑・・・・・してみた・・・・・・。

 とても親切な人だったのでこれ以上、突っ込むのはやめておいた。

 結局、そのまま帰宅し、家族そろって晩御飯の買出しに行った。

 右下に警告灯が点灯している。
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 これが点灯しっぱなしでもよいってのはどうも納得がいかない。

 ちなみに、ミネソタはいたるところでイルミネーションが輝いている。
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 いくら考えてもおじちゃんの説明が納得できない・・・・・。

 警告灯がつきっぱなしで春まで我慢するのか?、それでいいのか?

 適正圧よりもはるかに低い値で走り続けても良いのか?

 そのメリットがあるのか?

 タイアに悪影響は無いのか? 高速走行時にバーストするリスクが高まるのではないか?

 岡山の常識、ミネソタの非常識なのか?

 いろんな疑問が浮かぶ。

 いまさらだけれども、タイアメーカー等のサイトを転々とし空気圧に関する考え方を再度、確認する。

 FD3Sに乗っていた頃はもっともグリップがよくなる圧を探していた。それが適正圧であると思っていた。当然、路面温度、走行条件に応じてタイア圧は変化するので、もっとも適正と思われる2.2kgf/cm2になるように調節していた。そう、環境温度は適正圧に影響しないと思っていた。環境温度が寒ければ圧は低くても良いとは思っていない。(ただ、snowやmudのようにμが低い路面ではタイア圧を低くしてタイアと路面との接触面積を拡大し、結果としてグリップを稼ぐことになるとは思っている。これも本当に正しいのかは分からないが)

 しかし、今日はガソリンスタンドのおじちゃんに ”これでいいんですよ” と言われた ・・・・・。

 やはりどうも納得がいかない。後日、普段のメンテナンスを依頼しているディーラーに相談してみようと思いつつ、今すぐにでも空気圧を補正したくてたまらなくなった。

 いろいろ考えていて、ふとあるアイデアが浮かび、なんだか楽しくなってきた。

 そのアイデアとは 「自転車用の空気入れで車のタイアに空気を入れる」 である。

 じゃーーーん! ボントレガーの空気入れ。
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 MTBのタイアチューブのバルブの形状と車のタイアのバルブは同じなんですねー。以前から知ってはいたが、自転車の空気入れで車のタイアに空気を入れるっちゅうアイデアはなぜか今日まで浮かんでこなかった。
 しかもこの空気入れにはメーターがついているし、車のタイアの空気圧は自転車のタイアの空気圧よりはるかに低いので楽勝でしょう!!

 さて、本当にやってみました。
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 空気入れを接続して圧を確認すると約25psiだった。
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 そして空気を入れ始める。車のタイアは自転車のそれよりはるかに大きく、空気圧を上げるためにははるかに大量の空気を入れないといけない。分かってはいたが、50回ぐらいポンピングした段階で疲労がたまってきた・・・・・・・。圧は30psi。これぐらいにしておこう・・・・。結局、4輪ともメーター読みで30psiまで圧を上昇させた。よって合計200回、ポンピングをした。あー、いい運動になったなー、と本筋と違うところで満足感を得る。そして空気入れはほかほかに暖かくなっていた。

 車を軽く走らせてTPMSで圧を確認。あー、ばらばらだわ。まあ許容範囲内でしょう。
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 とりあえずこれで走ってみましょう。

 ちなみに今日雪道を初めてVDCをオフにして走ってみた。

 そうとうやばい。このアルマダ、とんでもないじゃじゃ馬である。4x4にしていてもオーバーステア傾向が強い。しかも電子制御スロットルがかなりかったるく、予想よりも遅れてエンジンがグオーっと雄たけびを上げてふけあがるのでかなりやりにくい。しかも5.6L、V8の強烈な力(317hp/5,200rpm、53.2kgm/3,400rpm)であっという間にリアが滑り出しすごいアングルになってしまう。

 VDCはoffにしてはいけません。一般道では。


 寒冷地に住む車馬鹿の方々、冬場の空気圧の管理はどのようにされていますか?

 最後に、ただいまミネソタ華氏0度でございます。摂氏-18度・・・・・・・・。

 そして天気予報がこちら(摂氏表示)
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