失われたウォッシャーノズル

 12月27日、ミネソタ晴れのち雪

 今日も暖かい。昼間は華氏30度あったので、路面の雪はずるずる。

 今日で4連休は終わり。明日の朝、私の車 ”赤いやつ” がちゃんと出せるように移動しておく。というのが、屋外駐車場にとめっぱなしにしてあったため、車の周辺に30cmぐらいの雪山が出来ている。空車のスペースはちゃんと除雪してくれているので、その除雪してある駐車場に移動させておくのだ。そうすれば、赤いやつが止まっていた場所も後に除雪をしてくれる。(屋外駐車場はどこに停めても良い)

 そして車は5cmぐらいの厚みのあるカチカチに固まった雪と氷で覆われていたのでそれをへらでこそぎ落としていた。

 いつもどおり、ガラスの氷を全て落とし、ワイパー周辺の氷も削った。

 そして・・・・・、ついでに・・・・・・・、フード(ボンネット)の上にも厚い氷と雪があったため、これも慎重に削っていた。

 ウォッシャーノズルを破損しないように・・・・・・・・・。

 しかし、ウォッシャーノズルから5cmぐらい離れた位置にあった氷を削った瞬間、その氷とウォッシャーノズルが一塊となってフードから取れてしまった・・・・・・・・・・。

 がーん・・・・・・・・。やっちゃった・・・・・・・・・・・・。

 ぽっかりと開いた穴。ウォッシャーノズルはどこ?
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 どうしようか・・・・・・、しばらく考える。とりあえず、家に戻りテープを持ってきて、穴を塞ぐ。ほっておくとどんどん雪が入っていくから。

 さて、テープで塞いで問題は解決したのだろうか?

 ウォッシャー液が使えなくてもいいような気がするが、もしもの時の為には必要だし。

 でも絶対にないと困るものでもない。

 しかし、

 この車、ステアリングホイールの右についているレバーを手前に引くと、ウォッシャー液が出てくるのだが、わずかにこのレバーに触れただけで、お漏らししたようにウォッシャー液が出てくるのだ・・・・・・・。そう、レバーがぐらぐら・・・・・。
 私にはある癖があった。車を運転しているときに、レバーを軽く指でタップしてタイムをカウントする癖が。いつの間にか、こんな癖がついていた。”あの標識から3秒後にブレーキを踏む” とか、そういう走り方をしていた時期があったので、その為だと思う。これと同じように指を動かす癖は実はレーシングドライバーの本山哲にもある。彼はコーナーから立ち上がった後に、ステアリングホイールから指を離して何度か、ごにょごにょ指を動かす。
 なので、この車に乗ってすぐ、その癖を直さないといけなかった。そうしないと、必要もないのにジョーっと液が出てくるのだ・・・・・。

 さらに、ワイパーを作動させるためには右のレバーについているダイアルをひねる必要がある。この時も、レバーを押し気味にしてダイアルをひねらないと、ジョー・・・・・・・・、となる。

 すなわち、このレバーの不具合の為、ウォッシャーを絶対に使わまいと思っていても、作動させてしまう可能性があるのだ。

 このノズルが破損した状態でウォッシャー液が出てしまうと、液がエンジンルームにたれることになる。これは非常によくない。

 なので、すぐに近くの自動車部品屋へ行ってきた。自分で探すのも時間がかかるので、店員の女性に尋ねると、”うちには置いていないと思うけど”、と言いつつ探してくれた。しかし、ウォッシャーノズルに接続するチューブしか見つからず、こう言われた ”やっぱりないわね、ごめんね”
 うーん、ないと困るなー。何か代わりになるものないかな(そんなものあるはずないと思うが)、と考えながら店内の商品を見て回ると・・・・・・・。ありました、ウォッシャーノズル・・・・・。なんだか気まずかったが、それを持ってレジに行くと、先ほどの店員の女性は何事もなかったかのようにレジを打っていた。

 この時期、ミネソタでは自動車部品屋が大繁盛。いついっても客が何人かいる。そして店の前でフードを開けてオイルを補充したり、ウォッシャー液を補充している。雪が降っていて寒いのに、たいした根性だ。
 ちなみに私の行きつけの部品屋はこちら、O'Reilly Auto Parts
 ここでは普段のメンテナンスや故障の修理は自分でやる人が多い。以前、アルマダの隣で、地下駐車場内でかなり暗いにもかかわらず、アメリカ人のお兄ちゃんが、自分でブレーキパッドを交換していた。ちょっと不慣れな手つきだったので手伝ってあげたかったが、彼のメンツにかかわると思い、手出しはしなかった。

 ウォッシャーノズル、16.99ドルなり。
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 部品構成
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 さて、修理に取り掛かりましょう。

 まず、フード裏側のカバーを固定している樹脂製の留め具をはずす。これは破損しやすいけれど、慎重にはずせば再利用可能。
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 留め具をはずして、フード裏側のカバーをめくる。
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 ぽろっと出てきたチューブと破損したノズル。
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 新しいノズルを固定。
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 チューブを継ぎなおす。
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 カバーを再固定し、フードを閉じて、ウォッシャー液が適切な方向に飛ぶかを確認し完了。所要時間15分なり。

 新品に交換したおかげで、ウォッシャー液が綺麗に飛ぶようになった。

 これが、破損したノズル。相当劣化している。12年落ちの車だから仕方がないだろう。
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 今日購入したパーツであまったものはジップロックに入れてしまっておく。このジップロックに入れてしまうというのは実はアメリカ人がやっているのをみて学んだ。ジップロックは丈夫で柔軟性があってちょうどよい。
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 久しぶりに車をいじっていたが、とても楽しい。そして以前よりも車の状態が良くなった。

 ついでに”赤いやつ” を軽く洗車してあげた。これで、明日も機嫌よく走ってくれそうな気がする。

 なんとかこの車、長持ちして欲しい。

 そして、これからはフードの上の氷はそのままにしておくか、地下駐車場の洗車スペースで洗車がてら溶かそうと思う。摂氏45度ぐらいのお湯が出せるので。



 おまけ

 押せない歩行者用信号ボタン。
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 右側に写っている黄色いポールにボタンがあるのだが、除雪された雪によって囲まれている。車社会の象徴のように思える。