仮説が・・・・・・・・
12月29日、ミネソタ晴れ!
晴れ!! 寒いんだけど、晴れ!
出勤し、すぐにデータ分析を続ける。
今取り組んでいる仮説は、中ボスから持ちかけられたもの。2ヶ月ぐらい前に、中ボスが私を含めて3人にこの仮説の話をし、3人にデータ収集と分析を依頼した。しかし、すぐに私以外の2人は脱落し、結局全て独りでやっていた。
我々がやっている仕事の結果が、患者の治療後の経過にどのような影響を及ぼすかを検討するために、患者のmedical record 診療録 からデータを見つけて手作業で集めていかなければならなかった。
その数、数百・・・・・・・・。
さて、このデータ分析作業。一人ぽっちになったおかげで、中ボスに合うたびに、”どう、どう、どう” と聞かれる。毎日、私のオフィスをのぞいて進捗状況を確認しに来る。オフィスにいなかったら、同室者に ”どこにいった? どこにいった?” と聞き、そしてデスクにメモを残していってくれる。
独りで数百人のデータを全て集めるのはかなり無駄と無理があるので、中ボスに進言し、あらかじめ検討する要因以外は近似しているものを選別して、作業を続けた。こんなことが出来るのも、症例数が膨大にあるからだ。すばらしきかなアメリカ。
それでも、かなり大変だった。真冬になるまではほぼ毎日肉体労働をしていたので、デスクワークをする時間がかなり限られていた。それでも、デスクワークが出来るときに、こつこつとデータを集めていった。
この仕事以外にも自分で考えた仮説に取り組みたかったのだが、中ボスからの依頼を引き受けた以上、やめるわけにはいかないし、当然、自分も興味があったので続けていた。
そして、今日、データがそろい、いよいよ解析を始めた。
データがそろってしまえば、ここからの作業は極めて簡単。統計ソフトをつかってチーン。
簡単に説明すると、「要因Xは要因Yと相関関係がある」、これが我々の仮説。
そして出てきた結果は、相関関係なし・・・・・・。
あ、は、は、は。やっぱし・・・・・・・。
すぐに中ボスと相談。
より対象を絞って(すなわち、X,Y以外の要因が極めて似ているものだけを厳選して)、分析をすることにした。
チーン、出ました。
相関関係なし・・・・・・・・・・。やっぱし・・・・・・・。
視覚的に説明すると
我々が期待していたのはこんな感じ。
実際の結果はこんな感じ。
(これはあくまでもn=5とn=6で作成したサンプルデータで、実際のものは何十個という点で出来ている)
(これはあくまでもn=5とn=6で作成したサンプルデータで、実際のものは何十個という点で出来ている)
仮説は消え去った。しかし、ここでがっかりするようなものではない。
”XとYは相関関係にない” という、立派な結果が得られたのだから。
実はこの結論でも十分に有意義なのだ。
さて、予測とは正反対であったが価値のある結果が得られたので、中ボスに伝えようと思って彼のオフィスにいったらいなかった。中ボスと大ボスで会議中らしい。
あー、少々くたびれた。これまで、仮説が証明できた時に論文が書けるようにとストーリーを考え、文献を集めていたのだがまたやり直さないといけない。実のところ、小動物を用いた実験ではXとYには見事な相関関係があることは確認していた。しかし、違うんだよな、小動物(マウス)とヒトじゃ。これからはなぜ違うのかを考えていかないといけない。
さて、中ボスもいないし、いつもの散歩に出かけた。同室のBに ”もし中ボスがきたら、頭を冷やしに言ったよと伝えてくれ” と言い残し。
自分撮り。もう日が暮れるころ。
Targetのショッピングカート?????、なじぇ?、誰が?
40分ぐらいぶらぶらと散歩。その間、Casio EX-G1の電源を入れたまま手に持っていたが、大丈夫、ちゃんと撮影可能だった。ちなみに外気温は約-10℃。
そして、オフィスに戻りのんびり論文を読んでいたら、3時間の会議を終えた中ボスを見つけたので話しかけたら。
”もう疲れたから、(討論は)明日にしよう”
そうだな、俺も帰ろう。
駐車場から車を出す。駐車場を出ると、そこは2車線の一方通行路。すぐに一旦停止の交差点があり、交差する道路も一方通行。直進と左折は出来るが右折は出来ない。私は一旦停止後、左側の車線をそのまま直進しようとした。右側の車線を走っていた車も一旦停止後発進した。が、なぜか出来ないはずなのに、右折しようとしていた・・・・・・・。
実は、この道は先日強盗事件が起きたほどの裏路地で除雪が不十分。一面凍結していたのだ。そして中央が盛り上がったかまぼこ状の道路だったため、一旦停止後、無造作にアクセルを踏んだ右側にいた車(FF車)は前輪のトラクションを完全に失い、前輪が大きく右側に流れ、私から見ているとまるで右折しようとしているかのように見えたのだった。
こっちに滑ってこなくて良かった。そしてその滑っていった車も、事故を起こすことなく無事だった。
実は、この道は先日強盗事件が起きたほどの裏路地で除雪が不十分。一面凍結していたのだ。そして中央が盛り上がったかまぼこ状の道路だったため、一旦停止後、無造作にアクセルを踏んだ右側にいた車(FF車)は前輪のトラクションを完全に失い、前輪が大きく右側に流れ、私から見ているとまるで右折しようとしているかのように見えたのだった。
こっちに滑ってこなくて良かった。そしてその滑っていった車も、事故を起こすことなく無事だった。
今年中にデータの分析作業が終わって一安心。これで、いい年が迎えられそうだ。