AMDAとハイチ地震
1月17日、ミネソタ曇りのち晴れ
今日も暖かい、最高気温は2℃もあった。これだけ温かいとウィンタージャケットは必要なく、普通のフリースでも大丈夫。
なんて平和な話は置いといて
先日、ハイチで大地震があり国そのものが崩壊している。略奪行為も起こり無法地帯化しているようだ。
こういう自然災害に対して日本は非常に強い国だと思っている。地震が頻発する日本は耐震強度が他国と比較して優れているであろう、そして災害発生時に自衛隊や、消防、赤十字やそれ以外の組織が直ちに救援、治療に駆けつける。ボランティアも多数被災地へと向かい活躍する。政府も災害援助を惜しまないはずだ。
しかし、ハイチ。哀れとしか言いようがない。ハイチの歴史を調べてみると大変な国だということがよく分かる。過去、独裁政権によって弱体化しきった国力。まともな軍隊もなく、自国民の力でこの災害に立ち向かうことは全く出来ていないようだ。そして諸外国が救援に駆けつけ、アメリカは空母を派遣して大規模な支援を行っている。
日本からは支援が行われているのだろうか?
私の中で、国際的な医療活動を行っていると思っているのは日本赤十字とAMDAだ。
私も以前、赤十字病院で働いていたことがあり、日本国内や海外で大規模な災害が起こると上司が医療活動のため派遣されていたこともあり、国際的な医療支援活動は他人事ではなかった。今回も医師2人を含む医療チームがハイチ入りするらしい。
そして、AMDA。ご存じない方もおられるかもしれないので、AMDAのホームページから
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AMDAとは
AMDAとは
1995年に、国連経済社会理事会(UNECOSOC)より「特殊協議資格」を、2006年に「総合協議資格」を取得しました。
AMDAの国際人道支援活動は相互扶助の精神、つまり「困ったときはお互いさま」の心に基づいており、「人道援助の三原則」(ボランティア三原則にも置換えられる)を活動成功の鍵としています。
- 誰でも他人の役に立ちたい気持ちがある
- この気持ちの前には、国境、民族、宗教、文化等の壁はない
- 援助を受ける側にもプライドがある
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そのAMDAからもやはり派遣が行われている。ハイチ地震被災者に対する緊急医療支援活動開始
これを読むと日本からたった3人で行くらしい。カナダからの看護師とハイチで合流する予定ではあるが、あまりにも微力ではないだろうか?
何が言いたいかというと、彼らの身の安全が心配なのだ。
今まで彼らが経験した中で最も危険な状況の国へ向かっているように思う。自らの身の安全を確保しつつ、医療活動を行うためにはAMDAだけでは無理だろう。彼らには治安の悪化した状況で、襲ってくるハイチ人を制圧する武力は全く持っていない。当然であるが。
おそらくどこかの国の軍隊の支援を受けつつ医療活動を行うのだと思うが、心配で仕方がない。
おそらくどこかの国の軍隊の支援を受けつつ医療活動を行うのだと思うが、心配で仕方がない。
彼らの無事を祈りつつ、活躍に期待していたい。
くれぐれも命を落とすことのないようにと願う。
日本政府は具体的には何を今やっているのだろう? 調べてみたけれどよくわからない・・・・・・。500万ドルは支援するらしいが。鳩山は全力で支援すると言ってはいるが。”日本政府は口先だけだ、金だけだ” なんて思われたら国際社会から呆れられてしまう。いずれにしても諸外国が行ったような迅速かつ具体的な支援活動はしていない。
ちなみに、ランス・アームストロングは25万ドルの支援を行っている。
ハイチ国民が今回の大災害を乗り越え、まともな政府をつくりまともな社会構造を自らの力で作ることが出来るのだろうか?
長期的に見るとそこが問題となってくるだろう。そこらへんのことに全く知識のない私にはさっぱりどうしていいか分からない。
重症者を屋外放置、ハイチの病院大半が崩壊。ハイチ国民がまともな医療を受けられないことに文句を言っている。災害に弱い国、災害に弱い医療しか持たないのは国民の責任なのに。
身勝手な発言かもしれないが、いまさらながらに思う。”日本人でよかった” と。
遠くアメリカの地からご先祖様に感謝申し上げます。日本を守ってくれてありがとう。
今は我々の世代が日本を守り、強くするために生きていかなければならない。
追記:
ハイチ大地震、緊急援助隊の医療チーム出発。日本政府の医療チーム、ハイチの被災地到着。
世界のため日本のために戦え日本人。そして無事任務をやりとげて帰国してください。あなた方の雄姿が私たちに希望を与えてくれるのです。