Latitude E6400

 1月19日、ミネソタ曇り時々小雪

 平日になると天気が悪くなるミネソタ。薄暗い。

 先日、ちょっとだけこのブログにも登場したLatitude E6400。実は先週、職場から支給されたもの。

 半年ぐらい前に購入依頼をしてやっと支給された。のだが・・・・・、なんでラップトップなの?

 なぜ私がパソコンを支給するように依頼したかというと、職場のサーバーに接続できるパソコンで、でかい画面とテンキー付きのキーボードが必要だったから。ExcelPowerpointでの作業、PDFファイルの閲覧を快適にするためだったのだが。

 なぜこのラップトップにしたのか注文してくれた人に聞いてみた。

 ”家に持って帰って家でも仕事ができますよ” って・・・・・・・・・・・・・なんだとー!!

 はあ、疲れるわこの職場・・・・・・。半年前なぜ私がパソコンが欲しいといったかその理由はすっかり忘れ去られ、あちらの都合でこんな中途半端なラップトップが注文されてしまった・・・・・・・・・。はあ、ため息をついちゃいかんと思いながらも、ため息が出てしまう。

 それでも新しいパソコンを入手したので写真を撮ってみた。

 DELLのかばん付き
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 かばんの中身
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 ワイヤーロック。これだけでも50ドルぐらいする。
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 こんな感じで使う。
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 説明書。これだけ・・・・・・。
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 ACアダプター。
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 本体は石版のよう。MacBookのACアダプターと比較するとひじょうにダサくてでかくて重い。
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 本体。ボディーはマグネシウム合金製で奇麗。ただ汚れが非常に目立つ。
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 右側面。ディスクドライブがある。スロットローディング式ではなく、ボタンを押すとカシャッと音がしてトレーが飛び出してくる。
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 左側面。大きなダクトがある。この周辺が非常に熱くなる。寒いミネソタには向いているかもしれない。カイロの替わりに使えそう。
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 背面。なぜかここだけシルバー。
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 モニターを開いてみると、真っ黒。
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 さて起動させてみましょう。なんとWindows XPだった・・・・・・・。なじぇ?、Windows7ではないのか?
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 テンキーは無い。ポインティングデバイスはスティックとトラックパッドの両方が装備されている。
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 このトラックパッド、非常に使いにくい。面積が小さく、感度が悪い。クリックボタンもペコペコしていて変な感触。
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 トラックパッドの右側と下側にスクロール用の部分があるがここの感度も非常に悪い。

 起動後の画面。この後、自分のアカウント名とパスワードを入力してログインする。
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 ここまで散々けなしたが、実はこのLatitude E6400、かなりすごい。フルカスタマイズしてある。

 実際どのぐらいの値段になるのかDellのサイトで試してみた。
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 1715ドルなり。実際の使用とは若干異なる(OSもXPが入っているし、officeは後からインストールしたものだしNortonもたぶん後からいれたものだろう。それと大学から購入しているのでさらに割り引かれているらしい)のでもうちょっと安いとは思う。
 CPUはCore 2 Duoの2.8GHz、メモリー4G、Bluetooth内蔵、ついでにWebcameraも内蔵されている。GPUNVIDIA Quadro NVS 160M。ビジネス用のパソコンとしてはかなりやりすぎ。私が使うのはMicrosoft Officeと統計ソフトぐらいなのでこの性能は宝の持ち腐れでしかないのだが。
 そして私のアカウントではアプリケーションのインストールは当然出来ないし、デフラグも出来ない。すでに入っているアプリケーションを使うだけで、ほんとにつるしの状態でしか使うことが出来ない。非常につまらない。

 1715ドルも払えば最新の27インチのiMacが手に入るのに・・・・・。なんでこんなラップトップなの? って散々若いスタッフのBにぼやいてしまった。(ちなみに彼は私と全く同じスペックのLatitude E6400を支給されて喜んでいた)
 しかもまず使うことがないであろうWebcamがなんでついてんだろう。同僚のMは”中ボスとビデオ会議でもすればいいんだよ”って言うが、絶対にしないだろう。

 そして、なぜ私はこのLatitudeの入手を喜べないか。それはMacの良さを知ってしまっているから。

 まず、ACアダプター。MacBookのはコンパクトで軽量。さらにMagsafeとよばれるコネクターで接続するためケーブルを不意に引っ張っても大丈夫。
 液晶モニターMacBookは鮮やかで奇麗、黒がしっかり黒い。(ただ、黒いところが黒くつぶれてしまうことがあるが)
 もっとも違うのがトラックパッドMacBookトラックパッドは面積も広く質感もしっとりとしていて感度も良い。そしてMacのマルチタッチトラックパッドは非常に使いやすく、2本指でスクロールしたり、4本指でアプリケーションを切り替えたりと手首の位置を動かすことなくほとんどの作業をこなすことが出来る。しかし、このLatitudeのトラックパッドは面積も小さく、指のすべりも悪く、感度も良くない。

 Latitude E6400のスペックはなかなかすごいが仕事で使うには必要のないものだ。

 それとWindows7ではなくXPが入っていた理由を、このパソコンのセットアップをしてくれたIT guyに聞いてみたらこう言われた。

 ”まだ大学ではWindows7をサポートしていないのです。研究室によってはXPをプラットホームにして独自のプログラムを作成し研究に使っている部署があり、その独自のプログラムがWindows7でも正常動作するかの検証を行っていてそれが済んだらWIndows7をインストールしたPCを提供できると思います。たぶん今年中には・・・・・”
 なんだか納得できるような、納得できないような。だってWindows7にはXPモードが搭載されているだろ?と言いたかったけれど話がややこしくなると思い、それ以上は聞かなかった。

 結局、このLatitudeはオフィスに置きっぱなしになりそう。

 それと職場の中堅クラスの人に改めてなぜ私がパソコンが必要だと思ったかの理由を説明した結果、24インチのワイド液晶モニターとワイヤレスのテンキー付きのキーボードとマウスが早速注文されることになった。まあ、これもいつ入手できるか分からないので気長に待っていようと思う。24インチのモニターが来たらDual Monitor環境が構築できる(ここでGPUNVIDIA Quadro NVS 160Mであることが生かされることになる)のでデスクトップを支給されたよりもいい結果になるかもしれない。

 まあ、ないものねだりはやめてこのラップトップを有効活用したいと思う。

 でもなー、このLatitude E6400好きになれないんだよな。MacBookみたいな官能的な美しさ、使いやすさが全くないんだよな。