I am not feeling well today.

 5月6日、ミネソタ曇り?晴れ?

 とうとう・・・・、私も体調不良です。

 先週は長女、今週初めは妻、そして昨日から私。

 鼻閉、鼻汁、頭痛、咽頭痛、咳、喀痰、胸やけ・・・・・・・・・・。

 いつ通り6時に起床して・・・・・、体が・・・・・、動かん・・・・・・。

 すぐに職場の人たちに電話して

 I am sick today.

 と伝えて休むことに。

 まあ、日本で臨床医していたころはこのぐらいの症状では絶対に休まなかったけれど(休めなかったけれど)、ここはアメリカ。無理して仕事をしても誰も褒めてくれません。むしろ、変人扱いされてしまう。なんでそんなにしんどそうになのに働いてるの?ってね。

 さて、午前中はがんがんに加湿したベッドルームでマスクをつけて寝ていた。

 そして、午後からはどうしても行かないといけないところがあったので、服を着て出かけた。いつもなら時間があるといろんなところに立ち寄って遊んでくるんだけれど、今日はさすがに直帰。

 しかし、外出ついでに買ってきた市販の風邪薬を飲んだら呼吸器の症状がかなり緩和されたので夕方からはメールをしたり、ネットでニュースを読んだりしていた。

 そんなニュースの中で最もくだらなかったが、最も楽しめたのがこちら

勝間さん謝罪 ひろゆき氏と対談で「だめだこれ」
 勝間さんとひろゆき氏のテレビ対談の件なんだけれど、どんな対談だったんだよと気になったのでYoutubeで見てみた。


 勝間さんってこんな性格だったのか・・・・。実は彼女の本は購入して読んだことがあったのだが・・・・・。

 うーん、彼女の肩書ってなんなのかよく知らないが、評論家?証券アナリスト?タレント?

 いずれにしてもこの対談を聞く限りこのような人が日本を日本人を不幸にしている、すくなくとも不幸に感じさせているように思う。

 彼女にいわせると、起業し、やりがいのある仕事をし、人の役に立つ仕事をしているという感覚を得ることが幸福。

 それが出来ない今の日本の若者は不幸と言っている。

 はあ?なんじゃそりゃ? と思っていると、ひろゆき氏は私と同じ考えを持っているようで彼の幸福に関する考えを話していた。

 それにしてもなんなんだ? この勝間さん。討論のための討論というか、本質を理解しようとせず報告書の数字だけを見て話をしている、そんな人みたいだ。

 このひとは自分の価値観や幸福論を他人に押し付けるのが仕事なのだろうか?

 もしもこんな人が自分の家族にいたら・・・・・・・、大変だろうな・・・・・・・。

 幸福なんてのは人それぞれでいいんじゃない。

 その日一日無事に暮らせただけでも幸せに感じる人もいれば、何億円も取引で儲けて幸せに感じる人もいるだろう。

 不死を夢見て研究に励む人もいれば、抗がん剤の副作用で苦しみぬいて亡くなる前にその苦しみから一瞬解放されて幸せを感じながら死んでいく人もいるだろう。

 他人の幸福論を押し付けられるのは迷惑なだけで、それだけでも余計不幸に感じてしまうと思う。


 日本人の幸福度が低いって?

 私個人の意見としていくつかの”持論”を述べさせてもらおう。

 マスコミに強く影響されている。
 日本のマスコミは国民を勇気付けるような報道よりも国民をうつにするような報道を好む。これはアメリカに来てから強く感じるようになった。日本はだれかの失敗を徹底的にたたいて謝罪するまで許さないような報道をする。しかし、アメリカは失敗があってもそれから何かを学びそして再び立ち上がっていくことを称賛するような報道をする。

 平和ボケしている。
 先日、仕事中に同僚の携帯電話が鳴った。彼の弟からの電話だった。弟さんはアメリカ陸軍に所属していて今、アフガニスタンに派遣されている。その弟がアフガニスタンから電話をかけてきたのだった。その同僚も私も、もしかして・・・・、と思った。戦闘で負傷したのだろうか?と。
 日本は他国に自衛隊を派遣しているが、戦闘行為には参加していない。それでも自衛隊の隊員の皆さんはつねに命の危険を感じながら働いていると思う。しかし、私を含め普通の国民は世界中で起きている紛争は他人事で自分や家族の命がその紛争によって失われるなんてことは全く考えていない。そしてこのことがどれだけ幸せなことかをもう忘れてしまっている。

 国民皆保険制度が国民をスポイルしている。
 これもアメリカに来て強く思うようになった。日本では医療機関は”コンビニエンスストアー”である。いつでもどこでも気軽に入店。世界最高レベルの治療をとんでもない安価で受けることができる。一方でアメリカは、医療が非常に高価で敷居が高い。例えばインフルエンザだと思うのですがとクリニックに電話してみるとこういわれる。”外に出ず、自宅で休んでください” ・・・・・・・。日本人だったらこう思うだろう。”え、検査してくれないの? タミフル処方してくれないの? あんたそれでも医者なの?”
 高い医療保険を払っている人しか高度な医療を受けることができないのがアメリカ。さもなくば自費で高額な医療を払うことになりちょっとした手術を受けただけでも自己破産。マイケルムーア監督のドキュメンタリー映画”シッコ”をご覧になっただろうか?このドキュメンタリーの中で事故で指を2本切断してしまった男性が出演している。アメリカに住む彼は金がなかったので2本のうち1本しか接合術を受けられなかったのだ。
 国民皆保険制度によっていつでもどの病院でも受診できる日本。アメリカは医療保険会社に指定された病院や診療所しか受診することができない。日本の医療制度は患者に非常に手厚くできている。そのことを十分に知らない日本国民。一度、日本以外の国で生活してみればよくわかると思う。日本の医療がいかにコンビニ的であるかを。そしてそのことを知ると幸せに感じることができるだろう。
 アメリカの医療費(患者や保険会社に請求される金額)は日本の10倍!!!、アメリカ人医師の給料は日本で働く医師の3倍からそれ以上である。いかに日本の医療が患者寄りに設定されているかが良くわかると思う。なんたって日本の医療関係者の受け取ることができる報酬は日本国が決めているのだから。いくらいい腕をしていようが、有能であろうがアメリカのように破格の報酬で雇われるなんてことはない。

 これ以外にも考えるところはあるが、話が長くなるのでこのぐらいで。

 いずれにしても、日本人はもっと世界を知るべきだと思う。

 坂本龍馬は日本を憂い、世界を知ろうとした。

 現代の日本人も、もっと世界のことを知るべきだろう。そうすればいかに自分たちが恵まれた国で生活しているか理解できると思う。

 日本人として日本人の父と母によって日本に生まれて来ただけで私は十分幸せなのではないか。そう思う今日この頃です。