祈り

 6月29日、ミネソタ晴れ

 今日はのんびりデスクワーク。

 朝9時から日本 対 パラグアイ戦があったので3台使用しているモニターのうちMacBookでESPN3の中継映像を流しながら仕事をしていた。

 同僚たちも時々見ながら試合が過ぎていく。

 それにしてもパラグアイのサッカーは荒い。

 特に気になったのが空中戦での肘。肘を顔面に入れるんだわ何度も。英語の解説を聞きながら見ていたんだけれど、”これはレッドカードでしょう” と解説のおじさんが言っているような肘打ち(遠藤への肘打ち)も何のペナルティーも無かったりして、サッカーって肘で顔面を打つのは反則じゃなかったのか?と思ってしまった。

 それと、明らかに足を狙ったスライディング。

 これがパラグアイサッカーか・・・・、と。

 いったいどうしたらいいんだ日本は。

 これはもうスポーツというよりも格闘技か。ならば空手の稽古でもするか。いや、普通の空手では肘は使わないからムエタイの修行のためにタイでも行くか。ついでにローキックをよける練習もするか。

 そして試合はPKへ。

 普段は、祈るなんて非科学的なことはしないが、祈ってしまう。

 祈りが通じるのか・・・・・・・。

 Komanoが出てきて同僚がこういった、彼はHondaかい?

 どうもアメリカ人は金髪の日本人選手=本田と識別しているようだった。

 そして外した・・・・・・・。

 おもわず、おーのぉぉぉーーー!!!!!!と絶叫していた。

 そして敗戦。

 祈りは通じなかった・・・・・・・。

 今朝、気がついたら青色のTシャツを着て出かけていた。そう、サムライブルーのTシャツを。これも何かの願掛けだったのかもしれない。ミネソタではバイキングスが試合をするときには町中に紫色の服を着た人たちが大量発生するがその気持ちが今日少しわかったような気がした。

 その願掛けも通じなかった。

 祈りや願掛けが通じるなら、医者なんかいらんわな・・・・・。それでも祈っていた自分がいた。

 とにかくまけた・・・・・・。

 同僚たちは静まり返っていた、そして若いアメリカ人がこういった。

 I know how you feel.

 先日アメリカも負けたしな・・・・・。

 日本の選手の皆さん、お疲れ様。ぜひ、あの肘うち対策をして4年後に挑んでください。

 それと、審判!!!!お前らおかしいぞ!!!!誤審だらけやないかい!!!!

 こりゃ、絶対ビデオ判定を導入するべきだ。今はHD画質で映像が見られるのでテレビを見ている視聴者のほうが何が起きたかよくわかる。ぜひ、審判どもにヘッドマウントディスプレイをつけて、ビデオを審査するビデオ審判を3人ぐらい導入するべし。

 とはいっても、それで試合の勢いが失われるかもしれないしな・・・・・。審判の主観にしたがったほうがサッカーは楽しいのかもしれないし、腹が立つだけなのかもしれないし・・・・・、取り敢えず試してみてくれビデオ判定を。人間はミスをする。当然、審判もミスをする。それがうっかりミスであれ故意であれそれを予防するための処置をとったほうが良い。でなければこれからサッカー国際試合の審判に対する不信感だけが増し試合そのものも面白くなくなっていく。SD画質でサッカーを見ていた時代はもう過去の物なんだよ。最新の技術を導入するべし。

 そしてむなしい気持ちで仕事を続ける。

 すると中東某国出身の同僚からこんなメールが届いた。

 ”パラグアイに日本が負けてしまって残念でしたね。でも心配することはありません。パラグアイはとてもとても貧しい国です。彼らを楽しい気持ちにさせてあげてよかったと思いましょうよ。だって、彼らにはサッカーぐらいしか楽しみがないんですよ。でも日本のチームはとてもいいプレーをしていましたね。スペルが間違っているかもしれませんが、特にHondayとNakazakeはよかったですよ。それでは。”
 
 はい、思いっきりスペル間違ってます。HondayはまあわかるとしてNakazakeってヤケ酒みたいです。でも、そんな考え方もあるんだなと思った。

 そして夕方、別の同僚にあい、話をする。”今週末のツアーは見るのかい?”って???”ツアーって何のこと?”と聞くと。”ツール・ド・フランスだよ”

 そう、今週末からツール・ド・フランス始まります。さて、今度はレディオシャックの応援をしよう。新城幸也(Bboxブイグテレコム)の応援もしよう。ちなみに、レディオシャックには別府史之が所属しているけれどツール・ド・フランスには出ないんだな。