長い夏休み

 7月26日、ミネソタ晴れ

 気持ちの良い夏日が続いています。

 仕事はおかげさまで順調にいっています。中ボスを除外すればですが。最近は完全に彼をスルーして直接大ボスとやり取りをしているのでストレスが非常に少ないです。

 さて、今日の仕事も順調にいき、同僚たちも大満足、”やっぱりね、あなたがやるとうまくいくよね” と中ボスに聞こえないようにこっそりと称賛してくれます。

 そして夕方仕事を終えて帰宅。

 実は行きたいところがありました。

 それはホリスター。アバクロ三兄弟の次男だっけな? 週末にセール品の水着を購入していたのですが大きくてずり落ちてしまうのでした。ちなみにサイズはM。てなわけで、赤い奴からアルマダに乗り換えて近くのホリスターまで行って返品し、かわりにSサイズの物を買い直しました。

 さて、今日のお昼の三女。
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 6月5日からずーっと夏休みで三姉妹がずーっと家にいるわけで・・・・・・、妻も娘たちを公園に連れていったり大変でございます。

 さて、買い物から帰ってきて夕ご飯を食べた後は、プールです。

 買いたてのホリスターの水着、Tシャツ、ビーサンで全身ホリスター。うーん、満足。

 夜の8時ですが、まだまだ明るい。ちょうどアパートの陰になってプールには日陰ができていて日焼けの心配もなし。

 私たちがいった時は一家族が泳いでいるだけでしたが、その後、夕食を終えたおじちゃんおばちゃんや子供たちが出てきてにぎやかでした。

 長女、次女は天気が良い日はほぼ毎日、アパートのプールで泳いでいる(おぼれている?)ため、かなり泳ぎが上手になってきました。特に長女は現地の友達に泳ぎ方を教えてもらったりしたようで、プールの端から端までしっかりと泳げます。脚がつかないところで疲れたら、プールの底まで潜って一休みしてプールの底をけって浮上します。娘たちが昼間に、よく同じアパートの住人のおじいさんと泳いでいるのですが、そのおじいさんから ”君たちはカモみたいに泳ぎが上手だね” と言われ、”私たちはカモじゃない! 人間よ!” と本気で言い返しているそうです・・・・・・・。だから、たとえ話なんだってば・・・・・・。

 さて、今日が初泳ぎの三女。
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 なんか・・・、こうして写真で見ると・・・・・妖怪みたいです。

 当然、まだ泳げないので私が支えています。
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 この水着も近くの店(Target)で買ってきたもの。ちなみに、ミネソタ、8月になると店頭から水着が無くなるので買うなら今が買い時です。たいていセールしているので安く手に入ります。おむつもswim用の物をはいています。

 さて、1時間ほど泳ぎまくって帰宅。夜の9時過ぎですがまだ外は明るいのです。

 アメリカの夏と言えば、バーベキューやキャンプなどのアウトドアレジャーが盛んですが、特に緯度の高いミネソタのようなところは日が長いのでこの夏のレジャーを大いに楽しむことができるのです。特に冬は厳寒で、日も極端に短いので夏をできるだけ楽しもうという気持ちが非常に強いですから。

 三女を温かい風呂に入れてひと段落。

 さて、おなかをすかせた三女。
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 最近は自分で哺乳瓶を支えて飲み、そのまま寝ます・・・・・・・・・。

 アメリカではこうして家族と夕方をゆっくり過ごしたり、早朝、ジョギングに行ったりとプライベートを充実させながらみんな仕事をしています。同僚も、平日からよく遊んでます。
 このような生活に慣れてしまうと、ぼろ雑巾のように働き、家に日がかわってから帰宅し家族との会話もそこそこに寝て、また、早朝に起床して出勤していたあの日本での生活ってなんだったんだろう・・・・・、って思ってしまうのでした。やっぱり日本での外科医を取り巻く環境って異常ですよね。そりゃね、若い人たちから敬遠されても仕方ないような職場だよね。
 まあね、根性、根性、ど根性。死ぬまで働く。これが日本の外科医ですから。旧日本軍の軍医の方たちの魂がまだこの現代にも生きているのでした。私も武闘派としてはたまらなく大好きな雰囲気なんですけどね・・・・・・・。
 かなり昔の話ですが、夜中から39度ぐらいの発熱でほとんど眠れずそのまま出勤して予定手術を3件こなし、深夜に(手術を深夜になるまで予定を3つ立てるってのも問題だと思いますが)手術場の医師控室に戻り椅子に座ると立ち上がれず、しばらく休んでから救急外来でインフルエンザの検査キットをもらって調べてみたらインフルエンザだったり・・・・・、先輩医師が足を骨折していたにもかかわらず執刀して結局、3時間たった時に痛みで立っていられなくなって手を下したり・・・・・。
 ”俺がやらなければ誰がやる!!!”ってのが日本人外科医のスピリットですが、アメリカでは自分ができなきゃ誰かが代わりにやってくれるんです。例えば、今私が調子を崩して欠勤したとしてもアメリカ人の同僚が2,3人で協力して私のしている仕事を彼らなりに何とかこなしてくれるんです。”俺がやらなければ誰がやる”ってのは人的、物質的資源に乏しいちいさな島国、日本ならではの”ど根性精神”なのかなと思う今日この頃です。