歯がガタガタ

 そう、歯のことを書き忘れていたので、その件に関して書こうと思う。

 親知らずの抜歯から4日目、痛みは改善し、今は痛痒い状態。文字通りはがゆい状態である。もうハイドロコドンとアセトアミノフェンの合剤を飲まなくても、イブプロフェンだけでコントロールできる状態になった。

 出血は当然ではあるが、もう認められない。ただ、予想していたよりも腫脹が激しい。それと顎関節が痛い。

 開口障害もあり、ホットドックぐらいの大きさになると、口が開かないので、ホットドックを押しつぶして無理やり口に入れている。

 抜歯の前の話だが、同僚に、明日は抜歯だねと言われて、麻酔はどうするのか聞かれた。局所麻酔でするんだというと、”それは大変だね、なんだったらテラゾール(麻酔薬で現在、動物実験に使用している)を打ってあげようか” という。さらに、その話を聞いていたほかの同僚が、 ”それだったら私はフェイタルプラス(ペントバルビタール系の麻酔薬で、以前、過量投与によって動物を安楽死させる目的で使用していた)を打ってあげよう” という。

 そして、昨日、頬を腫らした私を見て、さらにほかの同僚が ”反対側の頬を一発殴れば左右対称になってちょうどいいんじゃない” なんてことを言う。

 ちなみに、どれもアメリカ人によるアメリカンジョークである。こんなジョークを言われても、どう答えていいか分からず呆然とするしかないのだが。

 アメリカ人はあまり物事を悲観的にとらえない。例えば、今日大雨が降っていたのだけれど、”a little bitだよ”、と言うのだった。違うよ、とても激しく降っているよと言ったが、ほかの同僚も、”大したことないよ” と言うではないか・・・・・・。

 それにしても、たかが抜歯、されど抜歯。こんなに侵襲が激しいとは思いもしなかった。おかげでまともに食べ物が噛めない・・・・。

 やっぱり歯って重要だよなと思う。

 喧嘩の時の言葉で ”歯をガタガタにしてやろうか!” なんて言葉があるが、ガタガタにするのもされるのも嫌だ・・・・、と思うようになったのであった。

 今まで、何人かの歯を折ったことがあったが(注: 喧嘩ではなく、空手の練習中や試合中での出来事である)、なんだか本当にすまん事をしたんだなー、と思うのだった。たぶんそのうち何人かは抜歯して差し歯を入れたんだろうし。