パンドラの箱を開けるのは誰だ。

 さて、先日から注目していた奈良県時間外手当裁判

 11月30日に、奈良県側が上告し、最高裁で争われることとなった。

 この件に関しては言いたいことは山ほどあるし、アメリカの医療の現状を身を持って知った私が日本の医療の問題点に関して言うべきことは沢山ある。

 しかし、ここではあえて短くこう言わせてもらおう。

 もしも、最高裁にて原告の産婦人科医たちが敗訴するようなことがあれば、日本の医療現場は完全なる闇に包まれ、日本の医師達は人権を剥奪され、労働基準法は適応されない立場のまさしく奴隷として医療に従事することが求められることになる。
 と言うか、現状がすでに”医師たちは奴隷のように働く”ことが前提で医療行政が行われているわけで、もしも、敗訴すれば、今後も現在と同様に奴隷として働くことが要求されるわけだ。

 そうなったら、考えただけでも恐ろしいが、日本の医療に未来はない。

 これまでも、日本の医師たちの労働環境は労働基準法違反であることは明白であった。しかし、これまでそのパンドラの箱をこれほどまで開けようとする動きは無かった。今、ついにそのパンドラの箱が大きく開けられ、最高裁と言う公の場所でその内容が問われようとしている。


 そう、アメリカの医療の現状もどうかと思うが、日本の医療行政はもっとクレイジーだとしか言いようが無い。

 自己責任の国、アメリカ。自分達の自己責任で何とかしようとする人たちの国。そして恐ろしいまでの資本主義、自由主義の国。オバマの高福祉国家路線に対してノーを突きつけたアメリカ国民。

 何でもかんでも政府の責任、そして、医療関係者は犠牲的精神を持ってして医業に従事して当然と考えている日本国民。医療に関しては社会主義国家。福祉、社会保障は国が担保して当然の国、日本。

 どっちが潔いかな。


 奈良県の上告に関しての詳細がなぜか一般のニュースでは十分に報道されていないので、あえてブログ記事を以下にリンクとして貼らせてらう。



 上記二つのブログ主の意見はまさに私が考えていることと同じです。

 I absolutely agree with you!!!