アメリカの洗礼、いやこれがミネソタか

 12月22日、ミネソタ曇り


 今日はとても温かく、華氏30度もあった。

 さて、ツインズと契約を果たした西岡選手、どうしてんのかなーっと思ったらこんな記事が。


 うーん、どうもこの記事はおかしいと思う。

 ”記録的な寒波・・・・・”、ってなに?

 確かにミネソタにしてはたくさんの雪が降ってメトロドームの天井が崩壊したけれどそれは12月11日から12月12日にかけての話で、今週の気温は普段よりも高いんだが・・・・・。

 アメリカで例えばニューヨークタイムスを読んだり、スタートリビューンを読んだりしてアメリカの記事に慣れていると、日本のニュース記事がいかにくだらないかを感じさせられる。

 それはなぜかと言うと、客観的な内容が非常に少ないからだ。字数をケチってんのか?と思ってしまうぐらい。例えば、この”寒波”の表現にしても、アメリカのニュース記事だったら、具体的数値を上げて歴代何番目の積雪量だったとか、とにかく統計学的数値を沢山記事に記載してある。

 先日も、ヨーロッパが歴史的寒波に襲われたなんてことを書いてある日本のニュース記事を読んだが、その具体的な気温とかは全くかかれておらず、なんだかくだらねーなーと思ってしまったのだった。

 主観的内容に終始する日本の記事。読むに値しない記事が多すぎる。寒いとか、ひどいとかそんな表現はあくまで補足であって、実際の具体的内容をもっと詳細に記載するべきだろう。

 これは野球の記事にも同じことが言える。アメリカの野球記事はとにかく細かい。打率や盗塁成功率、出塁率などを列記し、他の選手との客観的比較を記事の中で行い、その上でその記者の主観的判断を記載しているわけだ。

 ここらへんは一般市民にも言える。アメリカ人の同僚に西岡剛って選手がツインズと契約しそうなんだけど、どう思うと以前、同僚に聞いたら、”打率は?盗塁成功率は?出塁率は?これまでの成績を教えてよ”ってかなり細かく突っ込まれて困った。

 とにかく、その客観的情報をもとに自分で判断しようって姿勢がアメリカ人には強い。

 一方、日本人はどうなんだろうね・・・・・・・。

 ワイドショーでうるさく偉そうにしゃべるおっさんの主観に流されてないかい? 自分で客観的情報を収集し自分で物事を判断しようって姿勢に乏しくないかい? 操作された情報を鵜呑みにしてだまされていないかい? スピン・ドクターって言葉知ってるかい?


 さて、話を元に戻して、西岡選手の話。

 帰国に40時間もかかったって????? そりゃ大変だったねー。

 西岡選手の”最悪だった”って発言もよく分かる。日本人ならそう思うよね。

 でもね、そんなもんよ、アメリカ。

 自分が乗るはずだった便が気象条件の影響で飛ばないとか、空港についてみたら理由も教えてもらえぬままフライトが無くなっていた(フライトのキャンセル)とか、そんなのは日常茶飯事なんだから。

 飛行機が遅延するなんてもの常識。1時間2時間遅れなんて当たり前。私は以前、空港で3時間遅れの飛行機に乗ったことがある。

 それがアメリカなんだよな。

 今では、空港に向かう前に必ず、フライトがキャンセルされていないかを確認するようにしているし、空港に到着してからも、飛行機が飛ばないとかで乗れなかった場合も想定して行動しているし。

 もし、足止めを食らったとしても、逆にそれを楽しめたほうが良い。

 西岡御夫妻も今回のことでアメリカを嫌いにならないで欲しい。そんなもんなんだから。
 
 そして日本への帰国が2,3日遅れてしまっても何とかなるように予定を立てて行動したほうがいい。

 日本への直行便だったらいいけれど、これが何個かフライトを乗り継ぐ場合は結構大変。自分でその航空会社に連絡して、某航空会社の責任において予定していた便に乗れなかった旨を告げて、フライトを変更してもらわないといけないから。


 これから西岡選手もミネソタに来て、カルチャーショックに襲われるんだろうな。

 でもね、すぐ慣れると思う。だって、結局のところ日本のようにせかせかとせず、のんびりとしていれば腹も立てずにすむわけだから。

 そう、のんびりと構えていれば大丈夫。

 今度、渡米するときはジーンズにパーカーとか、ジャージとかを着てきてはどうでしょう。それとも受け狙いで着物でも着てくる?