男三人、ハイブリッドでウィスコンシンへ

 1月10日、ミネソタ小雪

 6時起床。7時集合。

 真っ暗闇の中出勤。セイントポールで同僚と落ち合い、大学の車で出動。

 こちらが今日の車、フォード ヒュージョン ハイブリッド。
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 アメ車な訳だが、バッテリーやハイブリッドシステムは日本製らしい。エクステリアは簡素であるが、インテリアはそれなりに高級感がある。

 こちら、ハイブリッド専用のインパネ。
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 中央の速度計以外は液晶モニターで、そこに表示する情報がいろいろ変更できる。そして、実測燃費も表示されていたが32.2mpgだった。そう、アメリカでは燃費はmile per gallonで表示される。1マイルは1.6km、1ガロンは3.78Lなのでこれで換算すると13.6km/lとなる。ミッドサイズセダンとしてはかなり良い。
 アメ車というと、ぐにゃぐやの足回りってイメージをお持ちの方が未だにいるかもしれないが、最近のアメ車の足回りはかなり硬い。ばねレートが高いというよりも縮み側の減衰力が高いようだ。ミネソタのでこぼこだらけの一般道を走るときはごんごん突き上げてきてかなり乗り心地が悪い。しかし、フリーウェーでは姿勢が非常に安定していて乗り心地も非常に良かった。
 ちょっと、気になったのがアイドリング時のエンジン回転数が1400rpmだったこと。外気温が-6℃でエアコンが全開になっていたからかもしれないが、それにしても1400rpmは高すぎるように思う。2.5Lエンジンなのに。もしかしたらこの回転数が発電効率が最も良いのだろうか。でも、バッテリー残量はほぼ満タンだし・・・・・。水温が低かったのでこの回転数なのか???暖房を効かすために??? なぞが深まる。

 同僚の話によると、ミネソタ大学は積極的にハイブリッドカーを導入しているらしい。たしかに、フォード フォーカス ハイブリッドをこれまで何度か使ったことがあった。


 今日、向かったのはセイントポールから車で1時間の距離にある、ウィスコンシン州の某田舎。

 こちらが目的地の敷地内。
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 見渡す限り雪、雪、雪

 こちらがその敷地の入り口。
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 厳重に警備されています。

 ここには巨大な建物があって、私のラボがコラボレーションしている組織の物。

 今私が行っていることを近い将来、この組織に移管するために、細かい技術指導をしに来た訳です。


 そして、お昼ご飯。中ボスのおごりでした。とは言ってもsubwayでしたが。

 普段ラボでは激しく衝突している私と中ボスですが、こんな日はとても気のいい印度人のおっちゃんです。

 サブを食べながら、中ボスが真面目な顔で私に聞きます。

 ”なんだってアメリカではこんなに脳死ドナーのオファーが多いんだろう。日本ではどうなんだい?”

 日本では脳死ドナーの数が法改正によって少し増えてきていること。これまでは本人の生前の明確な意思表示が必要だったのが、今は家族の同意でできるようになったこと。それでも、宗教上の理由や国民性もあり、脳死を人の死として受け入れられない人が多いこと。そして、医師たちもただでさえ過労状態で働いているのに、突然の脳死ドナーが発生するとその激務に拍車がかかりとても大変なこと。などを、説明した。

 彼も、”インドでもね、心臓が動いている限り生きているって思っている人がほとんどなんだよ” と教えてくれた。そして、”本当に脳死と判定された人は回復しないんだろうか? 臨床家としての意見を聞かせて欲しい”、と・・・・。

 おい、おい、いまさらなに聞いてんだよ・・・・・・、あんたもこの道のプロとしてたくさんの脳死ドナーから臓器を受け取り、そして難病患者へ移植してたくさんの人を救ってきたってのに・・・・・・・。と、思いつつ詳しく説明した。


 そして帰り道も男3人、車旅。帰り道のフリーウェーではあまりの快適さに転寝してしまったのでした。雪に覆われた美しい景色を見ながら、ゆったりとうたたね。うーん、すばらしきかな雪国。