アメリカで帝王切開で出産した時の医療費の請求額はいくらだったのか

 1月12日、ミネソタ晴れ

 さて、最近お部屋掃除をしていたら、三女が生まれた時の医療費の支払いの書類が出てきたのでここに簡単にまとめてみようと思う。

 三女は帝王切開による出産で、母子ともに”3泊4日”の入院だったことを前置きしておく。帝王切開は極普通の帝王切開で特に難しいような状態ではなく、手術時間(手術室にいた時間)は1時間前後である。

 まず、帝王切開手術前に行った経腹超音波検査(お腹のうえからするエコー検査)  264ドル
 帝王切開を行った産科医からの請求額  4168ドル
 麻酔科医からの請求額  2016ドル
 麻酔がかかった後に麻酔管理を行った人からの請求額  878.22ドル
 手術室使用料 5825ドル、観察室使用料 1083ドル等の、その他の病院施設使用料(病室使用料や備品、検査料等も含む)として病院から請求された額 16743.08ドル。

 さて、ここまでで合計24069.3ドルである。

 (参考までに日本での緊急帝王切開に対する保険点数は17800点=178000円=2144ドルである。これで、手術室使用料や産科医や麻酔科医、看護師の人件費、手術材料費等をすべてまかなうのである)

 以上の請求は正確には妻に行われた医療に対するものだけである。

 次に、三女に対して行われた医療に対する請求額をご紹介。

 新生児室(ナーサリー)使用料 1日1281ドルで3日分 これ以外に血液型の検査費用等を細かく請求されて、合計4575.94ドル。


 さて、3泊4日、帝王切開による出産に対する請求額の合計は?????????

 28645.24ドルなり!!!

 日本円に現在の為替レート(1ドル=83円)で換算すると、2377554円。

 237万えん????????、そう! 237万円!!!

 3泊4日で237万円!!! いまの円高状態で計算してもこの金額!!!

 どうです、日本の皆さん。眼が覚めるような金額でしょ。

 例えば、ナーサリー使用料なんつってもね、夜間だけ普通のベッドに寝かして面倒見てくれるだけですよ。それで1日、10万円!!! 

 よくアメリカの病室は高級ホテル並みに高いなんていいますが、事実です。一泊10万円のホテルって泊まったことないな。

 手術料も、施設の使用料もいったい日本の何倍なんだよ!!!!!

 これがアメリカ医療の実際です。

 参考までに、長女、次女は日本でのお産で、入院期間がそれぞれ7日と10日でしたが、支払額はそれぞれ38万円と40万円でした。

 もう、いろんな意味で笑いと涙がこみ上げてくる。


 念のため書いておきますが、アメリカでの出産費用237万円はそのすべてが、我が家の加入している民間保険会社によってカバーされました。

 それともう一つ、産科医のおっちゃんが手術直後(午後3時ごろ)に笑顔で言った言葉をご紹介しましょう。

 ”4泊5日までの入院は保険でカバーされるけど、それ以上病院にいたらその分は全部自腹だからね”

 さらにもう一つ、その産科医のおっちゃんが午後4時半ごろに病室にやってきて言った言葉も紹介しておきましょう。

 ”実は今日は私の誕生日なんだよー。もう帰るからねー、出産おめでとうねー!”

 あえりえねえ、日本じゃぁ、ありえねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・・・・・・・。何にもかもが、ありえねぇぇぇぇぇ。

 それと産科医の事をおっちゃんなんて書いたけれど、たぶん私と同じぐらいの年だな。