アメリカで仕事をやめたら医療保険はどうなる???

 1月19日、ミネソタ晴れ

 さて、今朝の外気温華氏8度

 この華氏で一ケタ台って気温は、二桁以上の時と違って明らかに寒い。朝、駐車場に車をとめて薄暗い中歩いていると、一秒でもいいから早く、温かい建物に入りたくなってくるほど寒い。


 最近、いろいろと帰国へ向けての準備を徐々に始めているのだが、今日はひとつ気になっていたことを調べてみた。

 それはずばり、退職後の医療保険である。

 日本で言えば、職を失ったらとりあえず任意継続を利用するか国民健康保険に加入するのが普通かなと思う。

 これだと、住んでいるところによって異なるが任意継続だと高くても毎月3万円程度。


 さて、アメリカの場合はどうなんだろう。もしも、退職日と同時にまだアメリカにいるのに今の医療保険が失効したら・・・・・・・・、考えただけで恐ろしいし、だとしたらどんな医療保険を購入するべきなんだろうと・・・・・・・、こわごわ調べてみた。

 さて、当然これは私の雇用主であるミネソタ大学の場合である。

 まず、今購入している医療保険がいつ無効となるのか調べてみた。今日調べた限りは退職したその月末(ただし、歯科保険や生命保険、障害者保険は退職日に失効する・・・・・)までとなっていたが、この情報は大学のウェブサイトで得た情報なので嘘かホントか分からないので、明日にでも医療保険を取り扱う部署に連絡を取って確認する予定。

(2011年1月20日追記: benefitのオフィスに確認したところ、医療保険は退職した月の最終日まで有効、歯科保険、生命保険は退職した日を含むpay period(ミネソタ大学ではpay periodは2週間ごとに区切られている)の最終日まで有効との返事だった。なので、ミネソタ大学を辞めるなら月の上旬がお勧めです・・・・・・・???)


 さて、その後の医療保険が必要ならどうするのか??? 日本のような任意継続制度があるのか???

 見つけました。

 それがこちら、その名もコブラ

 名前からしてやな感じがするが、The federal Consolidated Omnibus Budget Reconciliation Act of 1985 (COBRA) と言う意味らしい。それと、ミネソタ州の法律でも、退職者に一時的に医療保険の継続が出来るようにする必要があると書いてある。

 おお、あるんやないのーー!! とちょっと好感を持った。

 で、お値段は?????

 なんと・・・・・・、我が家の場合、月額1499.09ドル(約12万4000円)だった・・・・・・・・。

 開いた口がふさがらなかった・・・・・・・・。はぁぁぁ??? 1499ドル??????

 私の場合、日本に帰って再び仕事が出来るから良いものの、もしもこれがアメリカにずーっと住んでいて再び就職する当ての無い状態だったら・・・・・・。

 考えただけでも恐ろしい。

 そして、保険料支払期限後30日を過ぎても支払われない場合は、即時にこの医療保険が停止されるとも書いてあった・・・・・。

 はあ、なんて怖い国なんだよ、アメリカ・・・・・・・。

 アメリカでは医療保険のことをbenefitと呼ぶが・・・・、これはbenefitのないbenefitなんじゃないかとさえ思った。

 たぶん、このコブラを利用せずに他の安い医療保険を購入する人がほとんどなんじゃないかな。ただし、その安い医療保険の場合、保険の適応が極めて限定される。そして、そのまま職につくことが出来なければ無保険の状態に陥るんだろうな・・・・、それかメディケイドのおせわになるのかな。

 メディケイドに興味のある方は、このリンクをぜひ読んでみてください。連載 市場原理に揺れるアメリカ医療(21) ちょっと昔の記事ですが、アメリカの医療の体質が分かると思います。


 こう考えてみても、日本ってのはほんとやさしい国だよなと思う。仕事を失っても、毎月3万円程度で医療保険に加入できるのだから。しかも、普通の社会保険国民健康保険と同様の適応を受けれるわけだし。

 どうです、皆さん。アメリカの医療や医療保険ってこんなもんです。日本ってね・・・・・。