自転車通勤

 6月5日

 昨日も快晴。今日も快晴。夜間、早朝は寒いが、昼間はまさに夏。自転車通勤日和が続きます。今日はセントポールにある職場に自転車で行きました。片道約8km。いい運動になりますよー。相変わらず本気でこいでます。セントポールの職場の周辺は坂道が多く、-6から+6%の斜度の道ばかりで平坦な道は少ないです。平坦な道を選ぼうと思えば選べないことは無いのですが40%ぐらい走行距離が伸びてしまうし幹線道路になるので車が50mphぐらいの速度で追い抜いていくので怖いです。

 日本ではロードバイクに乗っていたましたが、こちらに来て購入したのはマウンテンバイク(Trek3900Disc)
http://www.trekbikes.com/us/en/bikes/mountain_hardtail/3_series/3900disc/

 ネットで検索して見つけたTrekを中心に扱っている自転車屋まで行き購入。さすがに通販では買わなかった。この店では年配の男性店員が丁寧に相談に乗ってくれました。主に通勤に使おうと思ってることを伝えると、不思議そうな顔をしている。気になったので、”どうしたんだい?何か気になることがあるのかい?”と尋ねると、”何で通勤にMTBを使うのですか?”と聞かれました。そう、こちらでは通勤等、主に舗装路を走る場合はロードバイクかハイブリッドといわれるシクロクロス(サイクロクロス)のような自転車を使うのが一般的なのです。そこでいくつかオプションを説明させてくれというので話を聞きました。その話はおすすめのハイブリッドの説明でした。結局、当初の予定通りTrek3900にしました。このTrek3900は日本では発売していません。おそらく安すすぎて採算がとれないのでしょう(もし詳しい事情をご存知の方がいたら教えてください)。

 ではなぜMTBにしたのか?
1)不慣れな道でパンクするのが嫌だったから
2)あわよくば冬もスタッドタイヤを装着し通勤に使いたいから
3)子供たちとトレイルを一緒に走りたいから
以上が主な理由です。

1)
 ロードバイクはホントによくパンクします。タイヤやチューブによりますが、軽量タイヤや軽量チューブをつけていると長径2mmぐらいのガラス片を踏んだだけでパンクします。
 日本で休日、走りに行った時の事。2回パンクしても大丈夫なようにチューブを2本持って出かけました、とある山頂を目指して。行く途中に2回パンクし、なんか嫌な感じやなーと思っていると目的地付近で3度目のパンク。よく、パンクの原因となったガラス片等を確実に除去していないとこんなことが起きますが、そこらへんは慣れているので確実に除去してこれです。3回ことなる異物を踏んだのです。その日は妻も実家に帰省していたため救援を求められず、約7kmの道のりをクリートのついた歩きにくいシューズで炎天下の中、自転車を押して歩いて帰りました・・・・・。あれは辛かった。
 アメリカの車道脇もとうぜんガラスの破片やごみが落ちています。MTBのタイヤなら心配することなく踏み進められます。

2)
 冬も自転車通勤をする気でいます。スタッドタイヤを履いて。ただこれは知り合いの方からもご忠告をいただきました、”死ぬと思いますよ”と・・・・。ミネソタの冬は最高気温は当然氷点下、最低気温はひどいと-40℃前後まで下がります。屋外での活動は20分が限度といわれています。もしそんな中、自転車に乗ったら・・・・、本当に死んでしまう危険がありますが、まあ、やれるとこまでやってみます。冬用のサイクルウエアも持ってるし(あくまでも”日本の冬用”だが・・・・)。

3)
 ミネソタには公園が多く、公園内には自転車用の周回路が設けられているところが殆どです。ここを休日、家族全員自転車で走るのがこちらでぜひしたいことのひとつです。まだ、妻や子供達の自転車は買ってませんが。だたいま購入に向けて下調べ中です。


 大学生のときに2年間ぐらいMTBに乗っていましたが、4年前からはずっとロードバイクに乗っていました。ロードバイクは本当に素敵な乗り物で、究極のエコカーです。軽くこぐだけで20km/hはでるし、真面目にこげば32km/hでの巡航が可能です(これはあくまでも私が無風、平坦路を単走した場合。列車状態だともっとでるし、鍛えている方だと単走でも40km/h前後で巡航できます)。しかーし!!!MTBおそるべし!!心拍数が170bpmを超えるような状態でこいでも25km/hぐらいしかでない!!ケイデンス90rpmなんてキープできない!!80rpmぐらいが精一杯。なんじゃこりゃー。ロードバイクに乗っているおねーちゃんやおなかの出た年配の方にあっさり抜かれてしまう。なぜ?なんで?俺の体力が落ちちゃったのか?確かに渡米に際して1ヶ月ぐらい運動ができない時期があったが・・・・。とにかくペダリングするときに何か粘つくような抵抗を感じ、ケイデンスが上げられないのです。MTBロードバイクと比較して空気抵抗も大きく、タイヤ、ホイール、車体すべての質量が重く、遅いのは当たり前ですが、あまりにもひどい。こっちはビンディングペダル(日本から使い慣れたものを空輸した)で眉間にしわを寄せながら走っているのにサンダル履きで走るロードのおねーちゃんに抜かれるのは納得出来ねー!!!!と、ここまで読んでいただいた自転車好きの方、こう思われたでしょう?”そんなはずない!”、と・・・。そうなんです、そんなはずないんです。その理由は私のメンテナンスにありました。こちらでMTB購入と同時にフロアポンプとチェーンルーブを購入し、タイヤの空気圧は転がり抵抗を減らすために常に適正圧上限に保っていました。しかし、チェーンルーブは使用していなかったのです。なぜかといえば、購入時に適切なグリスアップがしてると思い込んでいたからです。
 先日、駆動系からキュルキュル音が出始めたので改めてグリスアップの状態を確認したところ、プーリー等にネバネバのグリスがこんもりと盛られていました。そこでそのグリスを可能な限り除去し、購入していたボーイング社製のBOESHIELD T-9を使用したところ、今までの苦悩がうそのように解消されました。ペダリングが軽い!!!。ケイデンス90rpmキープも可能になりました。


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 おかげで今日は気持ちよく走れました。ちなみにケイデンスや心拍数は、愛用しているGarmin社のサイクルコンピューターEdge705で測定したものです。日本に住んでいた頃、ポンド安の時にイギリスから通販で購入したものです。
 岡山にいたときは私のロードバイクを含め子供たちの自転車も全て、BICYCLE PRO SHOP なかやま(私たち自転車仲間の間では中山商会と呼んでいたが)
http://www.bps-nakayama.com/
で購入していました。メンテナンスや練習会もすべて”中山商会”で。なかやまでは全てのバイクを一度ばらばらにして適切な整備をおこなってから顧客に納品しています。だから、私が購入したロードバイクもすこぶる調子が良かったのです。しかーし、こちらで買ったMTB、そりゃないぜって思ってしまいました。おそらく、メーカーから仕入れたバイクをそのまま組み立てただけなのでしょう。BBの中とかどうなっているのか気になってしまいます。グリスアップをこんもりとしてくれていたのでおそらく良心的な自転車屋なのでしょうが、こだわりの強い我々にはどうも受け入れられません。まあ、何でも自己責任の国なので、”つべこべ言わず、自分でやれよ!”ってことなんでしょう。

 先日、同僚の自転車仲間のナイスガイのアメリカンBがとあるサイトを紹介してくれました。そこにもアメリカの道路事情を窺うことができます。これに関してはまた、後日。もうそろそろ眠くなってきたので寝ます。