KidZaniaでくたびれた

 7月24日、晴れ

 日中は暑くなるものの、早朝は外気温26℃程度で湿度も50%以下。気持ちがよい。

 なので、早朝、外を見るとバイカー達が群れをなしてツーリングしている。

 私も!!!

 って、今日は子供達をKidZaniaに連れて行く約束をしていたので早々に出発。

 いやー、しんど・・・・・。

 子供達にとってKidZaniaは楽しいんだろうが私にとってはかなりの苦行。

 狭い、暗い、大混雑。

 私の忌み嫌う条件がすべて揃っているような施設だった・・・・・。

 特にストローラー(ベビーカー)でいくとかなり嫌な思いをする。

 アメリカだったらストローラーを押しているとほとんどすべての人が道を譲ってくれるし、エレベーターを優先的に使用させてくれる。なのでストレスを感じるどころか、感謝の気持ちでいっぱいになるのだが・・・・・・。

 ここは日本・・・・・。

 ストローラーを押していた時に、前方の人ごみにスタックして、その人ごみが解消されるまで立ち止まるとどうなるか。

 アメリカに御住みの皆さんには想像もつかないような事がここ日本では起きます。

 私の後方から来た日本人達が、次々と私達を追い越してその狭い隙間に突入し続けます・・・・・。

 あー、日本人。おー、日本人。

 その結果、私と三女は身動きとれず・・・・・。


 アメリカではこんなことは起きなかった。

 アメリカでは混雑の中ストローラーを押していて立ち止まったら、その後方から来た人達は私達に ”今日は混雑してるわね” なんて話しかけつつ一緒に待ってくれていたのだ。


 そう、これが日本だよな・・・・・。いや、日本人だよな・・・・・。

 え? そんな混雑している所にストローラーで来るなって?????

 そんな事をもし考えている日本人がいたとしたら・・・・・、いない事を祈るが・・・・・。

 でも、一度だけ、エレベーターに一緒に乗った品の良い中年日本人男性が、エレベーターを降りる時に”開”ボタンを押して私達に”どうぞおさきに”っと言って譲ってくれた。

 なんだかとても嬉しかった。

 私はどうなのかというと、常にこの中年男性と同じ事をしている。

 エレベーターに乗り降りするときは必ず他の人に乗車、降車をゆずり、前方からストローラーを押す人がやって来たら道を譲る。病院で勤務している時に患者やその家族と一緒になったら、必ず先に乗車、降車を譲ってから最後に私が乗り降りする。看護師達や掃除のおばちゃんにでさえ先を譲る。だって、レディーファーストだから。私はこの振る舞いこそが、武士道精神、騎士道精神を持つ紳士の振る舞いだと信じている。


 そう、日本人にとって常識。アメリカ人にとっての非常識。その一例を。

 車を運転していて信号の無い横断歩道で横断しようとしている歩行者を見つけたらどうするか?

 日本では歩行者を完全無視してその直前を猛スピードで車で走り抜ける(ちなみにこの行為は道交法違反である。教習所の試験でこれをやったら一発中止だった事を思い出して欲しい)。

 アメリカではその横断歩道の遥か手前で停車して、歩行者がわたりきったのを確認してからアクセルを踏む。

 この差ってとても大きいと思う。

 当然だが、アメリカは賠償金などが日本とは比較にならぬほど高額なので、歩行者やバイカーを徹底的に保護する。だが、それだけが理由ではないと思う。

 先日、交差点を右折しようとしたら横断歩道を歩いて横断している歩行者がいたので、十分距離を置いて車を止めて待っていたら、私の車の後方の車が私の車をすごいスピードで追い越してその歩行者の直前を横切って行った・・・・・。唖然、呆然・・・・・。


 障害者用の駐車場だって・・・。

 日本では障害者用の駐車場をへーきで普通の人が使っている。いや、普通じゃないか・・・。ガラが悪いか、成金みたいな人がへーきで使っている。

 アメリカでは障害者用駐車場を障害者以外の人が使っているのを見た事が無い。


 今や経済大国となった日本。

 しかし、その精神は、その他雑多なアジアの発展途上国の国民以下なのかなって思う事が最近多い。

 これが我欲か・・・・・。

 自分さえ良ければってか???

 俺たち日本人の祖先、武士道精神を持った祖先が泣いてるぜ。

 惻隠の情???

 そんなもん(ほとんど)無いぜ、今の日本。

 恥を知れ!!! 我が同朋、日本人達よ!!!


 うーん、いかん、いかん。せっかくの週末だってのに。