週の初めは緊急手術で、そして政権はやはり末期的

 9月13日(火曜日)、晴れ

 蒸し暑いですな。先日、秋の訪れに寂しさを感じた自分が馬鹿だった、かな?

 さて、昨日、月曜日。いつも通り朝から手術。

 すると、昼前に近くの病院から緊急手術の依頼が入った。

 なんだかこうして書いていると、deja vuのようだな。違うか。


 うちの病院は、手術室が沢山あるわけで、日中はその手術室すべてを全稼働させて、外科系の各科が手術を沢山している。

 そこに滅多な事では緊急手術を割り込ませる事は無い。

 当然、一刻を争うような状況の人が来たら、無理矢理、予定手術の間に割り込んで手術を行うのだが、数時間待っても今日中に手術出来れば良いと我々が判断した患者の手術は予定手術の終了を待ってから行う。

 昨日は我々外科だけではなく、婦人科も緊急手術を入れた。しかも、我々の手術よりも優先度が高いと判断したので、順番を譲った。


 さて、日中は沢山使える手術室。

 これが、夜間の時間帯になると一部屋しか使えない。

 複数の職員に聞き込みをしたところこの理由が分かった。今の診療報酬では夜間に複数の手術室を運営出来るほどの手術場の看護師が雇用出来ないからだそうな。そう、少ない人員を酷使するとまず苦情を言ってくるのが看護部。まあな、俺たち外科医はたとえ人数が少なくても根性根性ど根性で過酷な仕事をこなすのが常識って洗脳されているからな・・・。でも、よっぽど君たちの頭の方がまともだよ。そう、俺たちの頭が狂っていて、皆さんの思考がむしろ常識的なんだ。

 実はこれは日本国内どのような病院でも同じような状況である。

 もしも、夜間もすべての手術室が実際に運営可能な状態である病院があったら教えて欲しい。もしかしたら、クレイジーなどこぞの大学病院がそんな事をしているかもしれない。ドクター手洗い(夜間に手術場看護師を働かせると看護部から苦情が出るし、賃金も払わないといけないので、研修医にタダで手術場の看護師の仕事をさせるという、労働基準法に明確に違反した手法である)なんてアホな事をして。

 なので、夜間に手術を一件していると、たとえ救急隊員から電話がかかって来ても手術が必要と思われる患者の搬送は片っ端から断るわけである!

 なぜならば手術が出来ないからである!

 なぜ手術が出来ないか?

 それは複数の手術を夜間に並列で行うだけのスタッフの雇用が現在のふざけた日本の診療報酬制度では無理だからである!

 なのに、”患者のたらい回し”、”病院の怠慢” なんで言われたらね。怒髪天をつく!


 話が少しそれて行きそうだな。

 元に戻そう。

 上記の理由で、緊急手術の開始が婦人科の手術の終了待ちとなった。

 そして、他の仕事をしながら待ち続ける事、数時間。手術場の看護師から電話がかかって来た。

 ”手術室入室時間、2時でお願いしますー”

 ”はい、分かりました。ありがとう。おつかれさん!” (そう、彼女達も深夜に複数の緊急手術の準備、手洗い(機械出し)、片付け、そのすべてをたった二人で行うのである!!! これも非常に高度な訓練と教育を受けているから出来る事。日本人の美徳であろう。)

 でも・・・、2時ってね、夜中の2時だよ・・・。

 そこから麻酔をして手術をして麻酔から覚めて術後の管理を行って落ち着いたのが朝の7時半・・・。

 そして、そのまま今日の日常業務に突入したのだった。

 ここで不思議なというか、ふざけんな!!!という決まり事がある。

 ”当直業務に当たった者は当直開けの正午に帰宅する事が許可される。”

 これは当然である! というよりも正午じゃなくて当直開けに帰してやれよ!っと私は思うが。

 しかし、”徹夜で緊急手術をしようが、患者の急変で徹夜で仕事をしようが、翌日も通常業務に従事しなければならない” のである。よって、今日も夕方までそのまま仕事。寝てねえのによ。

 馬鹿げてるねー、っと思うのは私だけだろうかな?

 多分この記事を読んで、かなりの多くの日本人医師が私の考えに反対するだろう。

 ”そんなに働くのが嫌なら、やめちまえ” と。

 あんた、分かってないねー。俺の言いたい事。

 あんたには、未来が見えているのか?

 と、突っ込まれてもいないのに、こんな事を書いている自分もどうかと思う。

 だって、徹夜で仕事をして先ほど帰宅して、このブログを書いているので非常にまとまりが無い文脈になってしまっているんだ。

 え? 何が言いたいかって?

 それはね、今の医療が抱える問題は診療報酬の異常なまでの安さがその原因であり、あまりにも手厚い社会保障がさらにその原因になっているんだよってことが言いたいわけだよ。


 徹夜で緊急手術を行って、今日、定期手術中。先輩外科医がこう言った。

 ”ええか、分かってるやろな。今日も緊急があったら君がやるんやで!”

 さて、皆さん。このように先輩外科医に言われたらどう応えますか?

 私はこう応えます。

 ”冗談はやめましょう。今日は定時に帰ります。後はオンコールの先生にお任せします” まあ、先輩外科医も半分冗談で言ってるんだけどね。

 さて、末期的な民主党政権

 右よりの野田さんが首相になって少しはええ感じになるかと思ったが、相変わらず民主党売国奴の詐欺師集団による売国奴集団の為の政権のようだ。

 輿石? 小宮山? 日教組の妖怪どもか・・・。

 特に厚生労働大臣になった小宮山洋子の事をいろいろと調べて驚いた。

 まさに極左ではないか。まさに売国奴ではないか!

 あの素敵な笑顔。アナウンサー出身らしく、耳障りの良いしゃべりとその内容に愚民どもはだまされちゃうんだろうか? とくに科学的思考の出来ぬおばはん、おっさんたちは。

 あの発言の裏に隠されている、売国行為に気がつかぬのだろうか・・・。

 あえて、小宮山洋子売国奴ぶりをここには書かぬ。

 あなたが愚民でないと言うのなら、ぜひ、自分で調べてくれ!

 それと、日本禁煙学会よ。

 小宮山洋子厚生労働相が「1箱700円」などとして言及したたばこの増税について、医師らでつくる日本禁煙学会は12日、厚労省に対し「1箱700円では安い。先進各国にあわせて1000円にすべきだ」などとする要望書を提出した。同学会の作田学理事長(杏林大客員教授)は「日本が批准する『たばこ規制枠組み条約』でも増税が明記されている」と述べた。

 てか? だったら、世界最高の能力を誇る俺たち日本人外科医の報酬も先進各国並みにしてくれや。

 最後に、産經新聞の記事を

 高崎経済大学教授・八木秀次 「壮大な詐欺」は現在も進行形だ
 2年前の政権交代後から間もないころ、企業経営者の勉強会に呼ばれたことがある。私はその場で、直前の総選挙は「パンとサーカス」の古典的手法を活用した壮大な詐欺だ、と指摘した。

民主党政権パンとサーカス
 「パンとサーカス」とは、古代ローマ衆愚政治を象徴するもので、政府は民衆に「パン」(食糧・カネ)を配給し、「サーカス」(円形競技場での剣士の決闘)を見せることで、人心を引き付け、政治的関心を失わせた。民主党マニフェスト政権公約)で子ども手当の支給や高速道路無料化などを約束し、自民党の有力政治家の対抗馬に「小沢ガールズ」を立てた。そういえば、ローマでも、一番人気は女剣士と猛獣の格闘だった。
 マニフェストの前半15ページまでには、税金の無駄遣いと天下りの根絶、子ども手当の支給、公立高校の授業料無償化、月額7万円の最低保障年金、農家の戸別所得補償、高速道路の無料化、中小企業の法人税率の11%への引き下げなど、「パン」がカラーページで羅列されていた。「パン」に引かれて投票した人も多かった。しかし、その同じマニフェストには、後半16ページからは小さな字で、「政策各論」が記載されており、例えば、「内閣府の外局に人権侵害救済機関を創設する」などと書かれていた。
 当時、マニフェストは「政策パッケージ」であるといわれた。丸ごとが民主党の公約ということだ。政権交代後、民主党政権の閣僚たちは高揚感からか、省庁の職員を前にマニフェストは「国民との契約」だの、「国民からの命令書」だのと発言した。
  しかし、国民の一体、どれだけがマニフェストを読んで投票したというのか、また、隅々まで読んで全ての政策に同意した上で投票したというのか。民間の保険会社の契約書なら小さな字で消費者に不都合なことが書かれていれば、その後に契約解除もできる。市場原理も働く。しかし、国政はそうはいかない。すぐには解約できない。数年間の国家運営が命取りになる。「壮大な詐欺」だと言ったのは、そういう意味だった。
 その勉強会に、当選したばかりの30歳代半ばの新人議員が遅れて参加した。東大卒だという彼は、私の以上の発言を聞くなり、猛然と反発した。小さな字で書いてあっても、刑法の詐欺罪の構成要件には該当しないというのだ。私が指摘したのは、そういうことではない。民主党の選挙手法が国民を欺くものであると指摘したのだが、彼には届かなかったようだ。
 数カ月前、その勉強会の事務局から電話があり、再び出講を依頼された。担当者は「前回は若いのが生意気なことを申して失礼しました。しかし、その後は先生のおっしゃった通りになりましたね」と話してきた。「そうでしょう」と応じておいた。

たらい回しせずの約束も反故
 壮大な詐欺は現在も進行形である。マニフェストの15ページまでに掲げられた政策は、ほとんど実現していない。子ども手当も廃止することが決まった。これらを撒(ま)き餌にして16ページ以降の政策を実現するのが、政権獲得の目的だったと思われても仕方がない。
 菅直人前首相が政権交代後の著書で、「政策的に行き詰まったり、スキャンダルによって総理が内閣総辞職を決めた場合は、与党内で政権のたらいまわしをするのではなく、与党は次の総理候補を決めたうえで衆議院を解散し、野党も総理候補を明確にしたうえで総選挙に挑むべきだろう」(『大臣 増補版』)と書いている。菅氏は最後の仕事として衆議院を解散しなければならなかったのだ。
 新首相になった野田佳彦氏も2年前までは同じようなことを言っていたはずだ。著書『民主の敵』(新潮新書、2009年7月)に「具体的には、与野党で次のような申し合わせをするべきだと考えています。/与党のトップ、要するに総理、総裁が交代するときには、民意を問う、すなわち総選挙を行うという申し合わせです」とはっきり書いてある。

「金魚」に憧れた「ドジョウ」
 ここまで書いておいて、よく首相に就任できたものだと思う。「たらいまわし」を是認して自らが政権に就いたのだ。消費税の引き上げについても、財政の完全情報公開をした上での話だ、と著書では述べている。野田氏も政権獲得のためなら前言を簡単に撤回する人であるということだ。
 野田首相はドジョウを自称しているようだ。しかし、それは金魚に憧れてもなれないという意味においてだ。金魚は赤い。閣僚や党執行部には「赤い」人たちも多い。自身は赤くはないが、憧れている、共鳴するところが多いということだ。そうでなくては、要職に彼らを起用はすまい。ドジョウは土に潜る魚だ。アンダーグラウンドの存在ということでもある。首相の政治資金にはかねて良からぬ噂がある。外国人献金も発覚した。就任早々の支持率は高いようだが、国民も壮大な詐欺にそろそろ気付くべきだろう。