激務とP300のパノラマ
11月20日、晴れ
やっと日曜日。
先週も手術に明け暮れ、金曜日は当直、土曜日は終日オンコール・・・・・・・。
外科病棟は満床、他の病棟をかりて緊急手術に対応する日々。
どんだけ働くんだよみんな・・・。
あんらた頭おかしいよ・・・。とは最近はあまり思わなくなってきた・・・。
この激務が当たり前にさえ感じるようになってしまった・・・。
これが我々日本人の生き様だよな・・・、そう、これがそうなんだ・・・。
先週は、水曜日から土曜日まで若い外科医たちが学会出張に行っていた。
その一人に話を聞くとこう言われた。
”本当は出張には行きたくないんです。病院にいるほうが気持ちも落ち着くんです。”
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
完全に病んでいる。
彼はほとんど一日中病院にいて働いている。
例えば、我々副部長たちが夜間の患者の点滴のオーダーを忘れていても彼が全て対応してくれている。
まじで、助かっているわけだが、プライベートなんか一切存在せず、仕事だけに生きている彼らを見ていると昔の自分を思い出し、胸が苦しくなってくる。
そんだけがんばっても、何にもいいことなんか無いんだぜ・・・。
その献身が当たり前のように思われてしまって、”いつも病院にいて当たり前の都合の良い存在” になってしまうんだぞ・・・、っていつも言ってるんだけどな・・・。
だから、学会出張楽しんで来いよ。
いつ緊急手術で呼ばれるかもしれないって緊張感からたまには開放されたってばちはあたらねえよ。
不在中に自分の受け持ち患者を私たちに診てもらうって事にも罪悪感を感じているらしいが、そんな発想はばかばかしいぞ!!!!!
もっとアメリカ人を見習え!!!
さて、今朝、朝回診に病院に行くと、私のオフィスの机の上にお土産が何個も置いてあった。
・・・・・・・、どれが誰からのだよ・・・・・・・・・・・・・。明日聞いてみようか。
今日、廊下を歩く患者にこんなことを言われた。
”なあ先生。暇でしょうがないんやけど。病室にいると退屈でしょうがないから、デイルームに行って来るわ。”
その患者にとってはただの愚痴かもしれないんだけど、私にとっては非常に嬉しい発言だった。
だって、この患者は非常に重篤な疾患で手術を行い、普通なら術後危険な状態に陥り歩くこともしんどくて出来ないのだ。
なので私はこう答えた。
”その言葉を聴いて私はとても嬉しいです。普通はね、今ごろいろんな合併症が起きて生死をさまよっているはずなんです。だけど、貴方はこうして元気で歩いている。その姿を見ているだけでも嬉しくなってきます。”
なぜ、この患者はこうして術後経過良好なのか???
それはね、病棟の看護師さん達が非常に優秀で、そして我々、日本人外科医の判断力・決断力・技術力が世界最高だからです。
他の国にはまねできませんよ、絶対。
さて、朝回診を済ませて帰宅。
つかの間の休日を満喫しよう。だけど、午後から重要な私用があったので三宮に出かける。
先日購入したP300の実力を試してみましょう。
パノラマモード(画像右下クリックで拡大可)。
シャッターを押してカメラを横方向、もしくは上下方向に動かすだけでこの写真が自動作成される!!! すごい!!!
シャッターを押してカメラを横方向、もしくは上下方向に動かすだけでこの写真が自動作成される!!! すごい!!!
しばらく、モザイクを散策してから帰宅。
うまい!!!!!
さあ、明日も働くか。
今このブログを書いていたら、長女がこう言った。
”ねえ、この(アバターの)服、ズボンだけでも変えようよ”