南極大陸

 11月23日、晴れ時々雨

 今日は祭日。

 朝、いつも通りに回診。


 死にかけている人がいる。

 死を覚悟した人がいる。

 新しい命をつかみとろうとする人がいる。

 これからの試練に覚悟を決めた人がいる。

 命を感じる職場。

 それが外科医。

 俺は命を燃やし、命を救う。



 夜になり、録り貯めていたドラマ、南極大陸を観ている。

 先日同僚と話をしていたのだが、このドラマは視聴率が低迷しているらしい。

 私に言わせたら、これは最高に素晴らしいドラマだ。


 命をかけて、自分の体を失っても成し遂げたい事がある。

 その為に、死の恐怖を振り払い生きる。

 生きるんだ。

 それが俺たちの生き様だ。



 そんなドラマの視聴率が伸びないなんて・・・。

 やっぱり、愚民の集団。

 日本国民はどこまでも平和ぼけした馬鹿野郎どもの集団なのか・・・。

 このドラマは平和ぼけした人たちには”重すぎる”のか・・・・・。

 敗戦の苦しみ、無念を忘れた現代の日本人達。

 今の日本国憲法戦勝国によって造られ、そして本来の我々日本人が持っていた”牙”を抜かれてしまった事さえ気付かぬ日本国民よ。

 目を覚ましてくれ。


 国民皆保険制度によって、激安の自己負担で世界最高の医療が受けられる日本。

 それが当たり前になってしまった日本。

 そして、医療現場は未だに疲弊しきっている。

 未だ私は疑わない。この社会主義的な制度である国民皆保険制度が日本国民を平和ぼけさせ、愚民化したと。



 先日、”仕分け”が行われて、アナリストと厚生労働省社会保障や診療報酬について討論していたが・・・。

 アホかお前ら!!!

 数字しかみる事が出来ない”ぼけ”アナリストども。

 現場の実情をリアルに伝える事が出来ない厚生労働省よ。

 くだらん!!!

 ほんとに、くだらん!!!

 ばかやろう!!!!!


 さて、どのように馬鹿野郎なのかは後日記事にしよう。

 現場の声を聞いてもらおう。



 さて、今、私の目の前には三姉妹がいる。

 生きていてくれてありがとう。

 笑ってくれてありがとう。

 それだけで、私は十分幸せです。