提言型政策仕分けなんてやめちまえ
11月24日、晴れ、強風
外気温12℃。
涼しくて気持ちが良い。
Tシャツ一枚で通勤しても良いのだが、周囲の視線が刺さるように痛いのであえて長袖を着て通勤している。アメリカ人だったらもっと温かい視線を向けてくれると思うんだがな・・・・・。
しかし、院内に入ったら・・・、室温26℃・・・。
のぼせてしまって、しんどい・・・。
先日、ミネアポリスでは雪が積もったらしい。ああ、懐かしい。
さて、先日行われた提言型政策仕分けで診療報酬に関してアナリストどもと厚生労働省が議論している映像を見た。
彼らの発言を聞いて、唖然呆然としたのは私だけではないだろう。
野戦病院的状態で働き続けている勤務医にとっては許すことのできない討論内容だった。
アナリストは ”前回診療報酬を増額したのに、医師不足は解消されていない。だから、診療報酬の増額は無意味であって、据え置きか減額するべきである” との趣旨の発言をしていた。
ため息が出ますなあ。こんなアホが公の場で討論に参加するなんて。
前回の診療報酬改定によって全体で0.19%、医科で1.74% 診療報酬が増額された訳なんだが、そんな微々たる額で医師不足、医師の偏在なんか解消される分けないだろうが!!!!!!!
ただでさえ大赤字で運営されている日本の病院にたったこれだけ診療報酬が増えたって、医師不足、医師の偏在なんか解消しないし、医師の労働環境の改善なんか出来る訳ないだろう!!!
赤字の幅が少し減っただけで、それ以上の影響はほとんどなかったんだぞ。
こんな微々たる増額で、日本で働く医者には何のインセンティブも与えられてないんだ。
だから、医師不足も医師の偏在も解消される訳がないじゃないか!!!
アホとしか言いようがない。
アメリカの診療報酬は日本のそれの約10倍高いんだぞ!!!
外科医の報酬だって年収で言えば3から5倍、時給で言えば10倍ぐらいなんだぞ!!!
それが、たった1.74%の増額で何とかなると思ってんのか?????
アメリカ並みにするんだったら 900% の改訂をしないといけないんだぞ!!!
分かってんのか???
もうね、ばかばかしくて聞いてられない。
そして、このボケアナリストどもの発言にびしっと言い返す事が出来なかった厚生労働省の役人にも失望したんだ。
もしも、このアナリストどもの発言が日本国民の声ならば、やはり日本人は対局を客観的、科学的に判断する事が出来ない平和ぼけした馬鹿だとしか思えないんだ。
当然、そうでない事を祈っています。
それと、開業医 VS 勤務医 って話を作り出そうとしているようだが、やめてくれないかな。
開業医の収入と手取額は全く違うし、開業医には勤務医にはない苦悩があるんだよ。
開業したら勤務医の時代より”手取り”が減ったって人も沢山いるんだよ。
診療報酬の問題をそんな話にすり替えないでくれよ、馬鹿ども達よ。
もう、いい加減にしてくれ。
お前らみたいな井の中の蛙の馬鹿野郎どもが、世界最高の技術力を誇る日本の医療を崩壊させるかと思うと・・・・・・・・。
やるべき事は医療費の削減か???
違うだろう!!!
日本国民の医療に関する教育!!! これをちゃんとせえや!!! ぼけ!!!
どんだけ日本国民は医療に関して諸外国にくらべて恵まれてるかって”事実”をちゃんとつたえろよ!!!!!!!
今回、仕分けに参加した皆さん、あんたらクズだよ。
さあ、日本で働く医師の皆さん、その世界最高にぶっとい堪忍袋の緒がそろそろ切れても良いんじゃないんですか?
私は日本に帰って来てからも、その前も腹腔鏡手術を多く手がけている。
最近、嫌というほど手術のコストを考えながら手術をしている。
血管や胆管を閉鎖する為のクリップがMLというサイズでは足らないのでLサイズのクリップを出してもらいたいが、それではその分、手術の収益が減ってしまう・・・。だったら、ぎりぎりなんだけどMLサイズのクリップで手術をすませようかって思ってしまう。そんな事をしたら術後に出血したり、胆汁が漏れたりするリスクが高まってしまうのに(私個人の経験で言えば、今のところそんなことは起きていないが)。
お腹の中に膿がたまっているのでナイアガラって名前の生理食塩水を送り込んで吸引して腹腔内を洗浄出来る使い捨ての腹腔鏡用の手術器具を出してもらいたいが、それを使ったらさらに収益が下がってしまう。だったら、普通のガーゼで膿を拭き取って手術を終えようかって考えてしまう。私の執刀した患者ではないが、ナイアガラを使わず手術を終えて、術後に腹腔内膿瘍(お腹の中に膿がたまって入院期間が長引く)が出来た患者がいる。そして入院が長期化したからと言ってアメリカみたいに収益が増える訳でもない・・・・・。こんな事ばっかり考えながら手術をするなんて馬鹿げていると思わないか??? なあ、愚民の皆さんよ。まじで分かってんのか??? この問題の本質を。
お腹の中に膿がたまっているのでナイアガラって名前の生理食塩水を送り込んで吸引して腹腔内を洗浄出来る使い捨ての腹腔鏡用の手術器具を出してもらいたいが、それを使ったらさらに収益が下がってしまう。だったら、普通のガーゼで膿を拭き取って手術を終えようかって考えてしまう。私の執刀した患者ではないが、ナイアガラを使わず手術を終えて、術後に腹腔内膿瘍(お腹の中に膿がたまって入院期間が長引く)が出来た患者がいる。そして入院が長期化したからと言ってアメリカみたいに収益が増える訳でもない・・・・・。こんな事ばっかり考えながら手術をするなんて馬鹿げていると思わないか??? なあ、愚民の皆さんよ。まじで分かってんのか??? この問題の本質を。
今日も、毒吐きブログでした・・・。