ハチロク
2月3日、晴れ
朝起きた。
外に出てみた。
道路が凍っていた。外気温-3℃。
妻と話した。
絶対に自転車で行ってはなりませんと言われた・・・。
おとなしく車で出勤した。
ごめんなさい。
地球さん、ごめんなさい。
だって、今日も執刀する手術があったんです。
落車して骨折したり、肩を脱臼したら・・・、執刀出来ないでしょ・・・、患者や同僚、家族に迷惑がかかるでしょ・・・。
地球さん、ごめんなさい・・・・・。
許してくれますか???
え? だめ?
さて、表題の件。
以前からニュースになっていたFT86の発売日がついに発表された。
いま気がついたけど、FT86じゃなくて86なんだな。
さて、このハチロク。車馬鹿で知らない人はいないだろう。
この文字を見るだけで、こころが踊り、血が騒ぐ。
免許を取って初めて買った車が中古のAE86パンダトレノだった。
かわいくいじってあって、エンジンはノーマルだがプラグコードが換えられていて、あとはショックがTEINに換わっている程度だった。
それまで、両親の車(国産セダンと軽自動車)か教習車しか運転した事が無かった私にはこのAE86は宝物のように思え、バイトして貯めたお金をつぎ込んで購入したのだった。
まさに踊る車、AE86。
夜な夜な、ガソリンを満タンにしては走っていた。
そしてとある出来事でAE86を手放し、次にまたバイトしてお金を貯めてRNN14を買った。
ブーストアップ仕様のRNN14。
非常に楽しい車だったが、フロントヘビーで曲がらない。
何度刺さりそうになった事か・・・。
立ち上がりのトラクションは4WDなので良いのだが、コーナーへの飛び込みがかなり厳しかった。
アンダーが出たら、出っぱなし・・・。
まあ、私の腕が良く無かったのもある。
さまざまな故障が頻発し、バイト代はその修理代に消えていった・・・。
そして、ついに手放す事を決意し新車を買う事に決めた。
この頃には既に社会人(外科医)となり、収入も安定していたが・・・・・、学生時代のバイト収入の方が良かった・・・。
そんな貧困生活なのに、新車を買った。
至宝のRE
警告音が鳴らなければエンジンが壊れるまで回してしまいそうなあのモーターのようなエンジン。
最初の頃はどノーマルで乗っていたが、ちょっと小金が入るようになったのでチューニングに目覚めた。
そして、何度も車検を通し、最善の整備を行い続けたFD3Sは何年経っても故障知らずで良く走ってくれた。
そして、そんな溺愛したFD3Sを渡米に先立ち、売ってしまった。
帰国。
もう、スポーツカーを乗り回す歳じゃないし、そんな道楽が出来るほど収入は良く無い。
ましてやサーキットに走りにいく時間もない。
そして理性の固まりのような国産のミニバンを買った(実のところミニバン最強のハンドリングと言われている車なのだが)。
これだと、家族や親戚、友人が遊びに来ても全員が乗れる。
そう、思い出した。
あれは数年前の事。同期の外科医がスポーツカーを売却しアルファードを買った。子供が増えて来た為の苦渋の決断だった。そんなアルファードの感想は ”走る棺桶だよ。運転していても苦痛で仕方が無い。” だった。それと時と同じくして後輩が同じ理由でヴェルファイアを買った。その感想は ”まるでバスの運転手です。” だった。
でも、春に発売される86。
ひさしぶりにわくわくする。車馬鹿の衝動が抑えきれないかもしれない。
86って名前なんだけど、エンジンは直列4気筒では無く、水平対向・・・・・。
うーん、86って名前をつけてええのか???
4A-GEを愛するAE86馬鹿にとってはBoxer Engineなの??? と思ってしまう。
そして、調べてみるとVSCがついていたり、なんだかエンジン音が気持ちよく聞こえるような装置もついているらしい。
???
そんなもん付けんと、軽量化せい!!! と言いたくなってしまうのは・・・・・。
いろんな感情や思考が乱れ飛んでしまうこの86。
絶対に試乗しにいきます。