個人賠償責任保険
2月24日、晴れ
まだ咳は続くが、かなり体調が良くなって来た。
今日は温かい。朝、外気温が7℃だった。
冬用のウインドブレークジャージは不要。
ロードバイク乗りならば当然のように車道を走っているだろう。
車道を走っていると車にはねられるかもなとは思っても歩行者や他の自転車とぶつかるなんて事はあまり考えていない。
しかし、先日、考えさせられる事があった。
”交通外傷、腰部打撲” で救急車で運ばれて来た患者。
話を聞くと、歩行中に自転車にぶつけられて、転倒し起き上がれなくなったらしい。
確かに腰から両下肢にかけての痛みが強い。
擦り傷や切り傷など皮膚の損傷は全くない。
血圧も脈拍も安定している。
うーん、自転車にぶつけられて転倒してこんだけ痛い・・・・・。
普通じゃないな・・・。
そう思って、すぐにCTをとった。
すると・・・。
骨盤などの骨が3カ所折れていた・・・。
重傷です。
幸い、出血はほとんど認めず、ベッド上安静の為に入院する事となった。
そう、骨盤の骨が折れると大出血してショックになり大変な事になる事があるんだよ。
自転車に乗っている側が加害者で、歩行者が被害者・・・。
まあ、そうとは言い切れないかな。
事故の状況を聞く限りこの事故が起こった原因は多分双方にあるんだろうと推測する。
いやしかし、ロードバイク乗りの私にとって誰かに怪我を負わせるような状況は正直に言ってあまり考えていなかった。
時々、やむを得ず歩道(自転車の通行も許可されている歩道である)を走るときもあるが、この時はめちゃくちゃゆっくりと走るし、小さな子供やご老人が歩いていると、落車しそうになるほどゆっくりと十分な距離を置いてすれ違う(or 追い越す)か、自転車を降りてすれ違うようにしている。
そう、事故を起こさないように常に細心の注意を払いながらロードバイクに乗っている訳だ。
でも、実際に自転車にぶつかって骨盤が折れた人を診るとちょっと考え直さないといけないなと思ったのだった。
そう、事故がもし起こったらどうなるかを考えた事が無かった。
医療費の負担、賠償金の支払い。
・・・・・・・・・・・。
場合によっては数千万円の賠償金になるらしい。(アメリカでの事例にくらべたらとんでもなく安いが・・・)
それに備えるには何が必要なのか???
そう、個人責任賠償保険です。
こんな保険に入っているのか???
うーん、覚えてないな。
そこでまず、同僚の皆さんに聞き込み調査。
個別の個人賠償責任保険に入っている人もいたし、”そんなもん入ってない”と言う人もいた。
ほとんどの人が、何らかの形で個人賠償責任保険を購入していた。
その中で”自動車保険に含まれている”と言う発言が。
・・・・・・・、自動車保険に含まれている?
自転車事故でも???
私も自動車の保険(任意保険)は当然だが入っている。
そこで契約内容を調べてみた。
特約で、”個人賠償責任保険、国内、無制限。国外、1億円。” となっていた。
ほう。
そうだったのか。
これで誰かに怪我を負わせたり、物を壊しても相手方に十分な保障を提供する事が出来るって事が確認出来た。
ちなみに、”国内無制限”で太っ腹な保険会社だと思ったら間違いである。
国内での賠償で1億円を超える事はほとんどないのに対して、アメリカなどで何かをやらかしたら1億円を超える事が十分にあり得るのだ。
個人賠償責任保険は、自分や自分の家族を守る為であり、相手を守る為でもある。その為に、普段から自分の一部を犠牲にする訳だ。
自転車乗りの皆さん。
入っていますか? 個人賠償責任保険。
私見だが自転車が歩行者にぶつかった場合、超高額の賠償金(数億円)を負わせた方が良いと思う。
自転車に乗っている事の責任を常に感じるようにする為に。
今の日本はそうではないから、歩道をママチャリに乗って速度も落とさず小さな子供やご老人のぎりぎりをすり抜けるように走る馬鹿野郎が存在し続けているんだよ。
帰国してから常に感じている事。
ならず者の一部の日本人に、行動を改善する為にモラルで訴えてももうだめなんだ。
金だよ。金。
そう、結局のところ金。
障害者用の駐車場に健常者が当たり前のように車を停める。
罰金が無いからだろ?
モラルなんかもう無いんだよ。ここには。