あの・・・、アメリカに住んでたことがあるんで・・・

 7月18日、快晴

 最高気温31℃・・・。

 もう、いいです・・・。

 これ以上暑くならないで・・・。


 起床。

 また晴れですか・・・。

 ポーラーボトルアクエリアスを入れて出勤。



 この神戸、外国人の患者が少なくは無い。

 しかも、日本語が話せない人も多い。

 でも、英語が話せる人がほとんど。

 たまに、母国語しかはなせない人がいて困っちゃうことがあるのだが、韓国語や中国語ならはなせる職員さんがいるので、通訳してもらって診療をする。

 アメリカのように、プロの医療通訳さんが来てくれたら助かるんだけどな・・・、と思うことも多い。


 今日も、某国から日本に来ている人が外来に来た。

 うーん、名前をみてもどこの国出身か分からん・・・。

 日本語通じるんやろか・・・。

 英語出来るんやろか・・・。

 そんなことを考えながら、その患者を診察室に呼び入れた。

 そんな時は、Can you speak Japanese? と聞く。

 そして、Yes. と答えてくれたら、日本語で話すし、No. と答えてくれたらとりあえず英語で診察する。

 今日の患者さんは、No, I'm sorry. とはっきりとした英語で答えてくれたので、英語で診察していた。

 特に、英語での診察に困ることは無い。

 そして、診察が終わり、患者さんが診察室を笑顔で後にする。

 Thank you doctor. Thank you. と言い残し。

 そして、診察の介助をしてくれていた看護師さんにこう言われた。

 ”先生、英語凄いですね。流暢で。私なんか緊張して何もしゃべれませんよ。”

 ・・・・・・。

 私 ”あの・・・、アメリカに住んでいたことがあるので・・・、これぐらいの片言の英語なら・・・”


 自慢じゃないが、うちの病院の外科医の半数は英語を流暢に話すことが出来る。

 海外在住経験のある医者も多い。

 海外で暮らしたことのある医者はそのほとんどが思慮深く、説得力のある話が出来て、論理的である。

 一方、日本でしか働いたことの無い医者は、日本人的な美徳を持つ人がほとんどであるが、中には井の中の蛙で、自分勝手な思考しか出来ない人も多い。

 ぜひ、お勧めしたい。

 日本人医師達よ、世界で戦ってこい!



 さて、そんなこんなで今日も無事仕事を終えて帰路につく。

 途中、信号に引っかかり、ボトルホルダーに手を伸ばす。

 ・・・・・・・・・・・・・。

 ない・・・・・・・、ポーラーボトルが・・・。

 ああ、暑いのに・・・。

 医局の冷蔵庫に入れたまま忘れて来ちゃった・・・。