山本五十六


 「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」


 産經新聞山本五十六の記事があった。

 この上記した、山本五十六の発言は、私が幼少期から何度も何度も父から言い聞かせられた、指揮者、指導者、重要な組織を率いる立場のリーダーとしてあるべき姿勢。

 不思議なものなんだが、なんであんなに小さな私に、父はこの言葉を何度も繰り返し聞かせたのか。


 久しぶりにこの一文を読み、はっと気がついた。

 今、副部長として働き、沢山の後輩の指導、教育にあたっている。

 その私の姿勢、考え方はこの五十六の考えを完全に踏襲している。


 なんで、父が、幼き私にこの五十六の考えを刷り込んだのか、先日それが少し分かった。

 妻が私のfirst nameの漢字の持つ意味を調べていた。

 それは”卓越した指導者”であった・・・。

 解釈の仕方によっては少し違ったものになるかもしれない。


 これまで、自分のfirst nameの持つ意味を考えたことは実は一度も無かった。

 しかし、父はこの愚息にこのような思いを込めていたのか。


 ここに、家庭内の教育の持つ重要な役割を強く感じる。

 父が、母が確固たる思想を持ち、理想、理念、倫理を持ち、子達を教育する。

 これがいかに重要か。

 そして、平和ぼけした現代日本に置いて、薄っぺらな思想しか持たぬ親がいかに多いか。

 それが左寄りであれ、右寄りであれ、思想を持つことは重要である。

 私は当然、右寄りであるが、いずれにしても何の理念も持たぬ日本人が多すぎる。

 日本の現代史も知らぬ、知らぬどこか無関心。

 平和の毒が蝕むこの現代日本をどう治すのか・・・。


 オスプレイの問題もそう。

 科学的思考が出来ぬ愚民どもが、口を揃えて”反対”

 感情論に振り回される愚民をみていると、”お前らは売国奴か?” と言いたくなる。

 なぜ反対するか?

 その理由、科学的根拠を示し、論理的に説明してみよ。


 なんだか話がそれてしまったな。

 それにしても、久しぶりにこの山本五十六の言葉に心打たれた。