岡山を散歩、同期の栄転、そして同期会
2月11日、曇り時々雪
昨日日曜日、久しぶりに岡山に帰って来た。
医局の同期が中央に移動になりその栄転を祝す為に同期全員が集まったのだった。
午後7時からの会なのだが、ちょっと岡山を散歩しようと思い午後5時に岡山駅に着いた。
とりあえず風が冷たい。
そして人がいない。
こんなに寂しい街だったかな・・・。
宇喜田、小早川、池田氏の城だった。
姫路城も奇麗だが、この岡山城も美しい。
私もあの時代に生まれていたらどんな生き様をしていたのだろうと思うと恐ろしいようなわくわくするようなその両方の感情でこのこころは熱くなる。
それにしても人がいないな・・・。
冬の夕方だからこんなもんかな。
岡山に住んでいる頃は良く自転車で家族揃ってここまでサイクリングしていた。
そしてそのまま岡山城を拝んだ後、橋を渡って後楽園を周回する。
こちら、学生時代に良く泳いでいた河。
何回泳いだだろう・・・、10回ぐらいかな・・・。
何回泳いだだろう・・・、10回ぐらいかな・・・。
夏も泳いだし、冬の方が泳いだ事が多かったかな・・・。
白い道着をきて冬に泳いでいたら警察に通報された事もあったな・・・。
そしてこの後楽園の周回路、良く走った。
さて、こんな感じで寒空のした散歩をしたが、まだ時間がある。
どうしよう。デパートでも行くか? 本屋でも行こうか? それとも雑貨でみるか?
しばらく歩きながら悩んだ結果、近くの漫画喫茶に入った・・・。
薄暗い店舗でコーンスープを飲みながら漫画を楽しむ。
ああ、俺って・・・。いつまでたっても20代の頃と同じ事をしている気がする。
そして同期会の会場に向かった。
同期全員が集まり開催された。
数年ぶりに会った同期もいた。
皆、体型は卒業した頃のままで、その表情は輝き、そして口は今でも饒舌で、侃々諤々だった。
私はただ、皆の話を聞いていた。
なんだか自分が一歩皆からおいて行かれているように思った。
研究生活が長かったからかな、いや、それだけじゃないな・・・。
同期は皆、優秀。
手術用ロボットのda Vinciを使いこなしているものもいる。
化学療法の知識経験が半端無いものもいる。
あらゆる鏡視下手術を自分でこなし、助手は常に後輩や研修医ってのもいる。
手術の内容を聞くと、ある分野においてはうちの病院のしている手術の一歩、いや二歩先を行っている・・・。ある分野においてはうちの手術が一歩先を行っている。
それと、研修医が多くてその面倒を見る為に週3回飲みに出ているものもいる。
大学で働く同期はそれこそほんまに過労死するんちゃう?って思うぐらい働いている。
なんだか、私の状況とはかけ離れているな。
どうしたもんだろうかな。
そして話題は尽きず、夜は更けて行き、そしてまだまだ話したい事がありながらも会はお開きとなった。
同期と話をして、刺激を受け、勇気をもらい、今をもっと有意義に生きて行こうと思った。
そう、外科医で集まると、車の話題になる事が少なからずある。
車好きが多いからだ。
さらにはFを買ったとか・・・。独身恐るべし。
そして、私が今何に乗っているか聞かれてこう答えた。
”車持ってないんだよね、ロードバイクが愛車だな。家内は国産のミニバンに乗ってるけど。”
これを聞いた同期が
”え??? ミニバン??? それで良いのか??? あのFDを売ってから車持ってないの??? あれだけチューンド好きだったのに!!!”
はい、良いんです。おかげさまで脚が太くなりましたから。
でも、彼らと話をしていて思った。
煩悩を捨てて生きるよりも、物欲を友にギラギラと生きている方が輝いていてかっこいいかもしれないなって。
人生いろいろです。