いろんな人生があって、命があるよな
4月20日、晴れのち雨。
土曜日だけど普通に仕事。
手術もして、沢山の人の人生に干渉して。
命を救って。
カップ麺で自分の命を維持して・・・。
いろんな人生があって、命があるよなと思う。
超高齢者の激ヤバの状態の患者の手術をして長期間ICUで管理して、墜落寸前の飛行機みたいな状態が続いて、何とか持ち直して元気になって、でも親族はあんまり喜んでくれなくて・・・、なんで助けたの?って表情で・・・。
若い急患で重篤な状態で緊急手術をして。
小さな子供さん達が不安げな表情で私を見つめて、でもそのまなざしは決して怯えているのではなく。今、親御さんに起きている現実を必死に理解しようとしているまなざしで。とても澄んでいて、とても真剣で。
今こうして健康で自転車馬鹿、坂馬鹿で。
娘達は元気で。
妻も元通りのADLを取り戻しつつあり。
そんな普通の日々がとても大切でありがたくて。
娘達や妻が笑顔でいてくれるだけでうれしくて。
患者さんにいつもありがとうっていわれてうれしくて。
先輩や後輩達が信頼してくれているのがうれしくて。
重篤な患者が、順調に回復してくれてうれしくて。
うまく良くならずに死の淵をさまよう状態がかなしくて。
どうも、理性だけでは生きていけなくて。
感情を抑える事に勤めつつ、理性を働かせ、勉強し腕を磨き、日々反省し、そんな感じで外科医として生きています。