電動アシスト自転車とかけまして、日本の社会保障制度と解く。その心は。

 4月23日、晴れのち雨

 今週も気持ちよくジテ通してます。

 向かい風あり、追い風あり、急な坂を下り、激坂を登り。

 体を鍛え、心を磨き。

 そんなロードバイクライフを送っています。


 さて、タイトルの件。

 ずばり、その心は、”人の堕落を生む” です。

 先日、この激坂を電動アシスト自転車で登ってみる機会がありまして。


 車両重量が30kgもある電動アシスト自転車ですが、この激坂をすいすいと登れます。

 現在の日本の電動アシスト自転車のアシストシステム(電動モーターの出力制御システム)を説明する必要があります。

 まず、走行速度10km/hまではペダル踏力:アシスト力=1:2

 走行速度10km/h-24km/hは速度が速くなるにつれてアシスト力は徐々に弱まる。

 走行速度24km/h以上はアシスト力がゼロになり通常の自転車走行になる。


 すなわち、10km/h以上で走ろうとするとアシスト力はどんどん弱まるので楽ではなくなってくる。

 平地ではどうでも良いけれど、激坂を登るには意外に電動アシスト自転車でもペダリングをしっかりとしないといけなくなる訳です。

 そうなってくると、いかに楽をするかを考えると10km/h程度でちんたら走るのがちょうど良いのです。

 実際、心拍数がそれほどあがる事無く、15%を超えるような激坂を登るには8km/h程度がちょうど良かったです。


 そう、頑張らずにちんたら走る。

 頑張れば頑張るほど、アシスト力は減少し自助努力が必要になる。

 そう、まさに今の日本の社会保障制度です。

 こんなシステムだと、がんばろう!って気持ちが萎えますよね・・・。

 最低賃金で頑張って働くよりも、仕事を辞めてナマポになった方がよっぽど良い暮らしが出来る今の日本。

 頑張って働いて多額の税金や社会保障費をおさめるよりも、ちんたら働いて雀の涙ほどの税金を納め、アホみたいに安い社会保障費を払い、さらに低所得者への優遇を受けていた方が楽かもしれないですよね。今の日本って。

 富の再分配って結局なに???

 そんなもん必要なの???

 堕落を生み、国力を削いでるだけだろ???

 って考えは危険ですか???


 電動アシスト自転車で激坂を登りながらそんな事を考えていました。

 激坂は自分の脚の力のみ(実際は、脚の力のみならず、全身の筋力と鍛え抜かれた心肺機能を必要とします)で登ってこそ、その意味、価値が生まれ、自らが鍛えられるのですよ。

 そこにモーターの力でアシストされてはその価値はほぼゼロです。

 そして、そのアシストを当然のように感じ始めた愚民は、”なぜもっとアシストしてくれないんだ!(アシストの比率を高められないのか!)” とか、”なんでもっとアシストしてくれる時間が長くならないんだ(もっとバッテリー容量が大きく出来ないのか!)” とか考え始めるだけです。



 電動アシスト自転車とかけまして、日本の社会保障制度と解く。

 その心は、”人の堕落を生む” です。


 まあね、電動アシスト自転車って良いアイテムです。

 でも、そこから堕落が生まれぬように注意する必要はあります。