里田まいに思う

 1月24日、晴れ

 今週も気持ちよくジテ通。

 昨日なんか夜からディナーパーティーがあったのに、普通にロードバイクで出勤し、夕方激坂を登って家に帰り、そのまま電車に乗って街まで出て・・・。

 朝から電車で行きゃいいのに、朝起きて、外を見たら気持ちよくなって気がついたらロードバイクで走っていた。

 どこまで俺は自転車馬鹿なんだ・・・・・。


 おかげで今週も脚がパンパンに張っている。


 さて、タイトルの件。

 楽天の田中選手が、ニューヨーク ヤンキースに入団が決まった。

 7年1億5500万ドル!!!!!!!

 凄すぎて絶句。

 さらに奥さんの里田まいさんのコメント。

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 主人が行きたい場所であればどこでも着いていくつもりでしたから、無事就職先が決まって本当に良かったです。
 これまでもそうでしたが、新しい事を始める時はいつだって勇気がいります。不安はもちろんありますし、挫折や困難も待っていると思います。でもそれ以上に強くなりたい、成長したい、乗り越えた先の景色を見たい。一歩踏み出すことが楽しみな自分がいます。そしてそんな機会を頂けたことに心から感謝します。
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 看護師さんや女医さんでこれと全く正反対の事を言った人がいたけど・・・。

 どちらが良いとか悪いとかって話じゃないんだけど、田中選手にとっては里田さんのような女性が必要だよなと思った。

 渡米に備えて、英語を学び、健康管理の為に栄養学を学び。プロスポーツ選手の奥さんの鏡だな。

 二人ともアメリカで逞しく頑張ってね。

 まあ、大丈夫だろう。ツインズに一瞬在籍していた”浮気野郎”の西岡と比べるとはるかにまともな男だろうし。


 そしてこの記事。

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中国時報は「成功する男の陰には偉大な女性の支えがあるものだ」とし、田中投手も例外ではないと論じた。田中投手は12年、自身より4つ年上でタレントの里田まいと結婚した。里田まいは結婚後、テレビの露出を減らすと同時にジュニア・アスリートフードマイスターの資格を取得し、アスリートの妻として夫を支えることに専念してきた。
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 ”成功する男の陰には偉大な女性の支えがあるものだ”

 この一文を読んで世の男性諸君はどう感じただろうか???

 私なんか、妻に土下座して謝りたいほどグサッと来た。

 いままで、日本各地で働き、挙げ句の果てには自分の希望でアメリカで働き、その転勤の度に妻も娘達も一緒について来てくれて、常に支えてくれた。

 なので上記の記事は私にとってはこんな文章にしか見えない。

 ”偉大な女性の支えがあっても成功しない愚かな男もいる”

 まあ、日々の診療は間違いなく世界に誇れる質を維持している。

 術前診断、手術内容、術後の合併症の少なさ。どれも世界に誇れるレベルだと思っている(世の中には口先だけで、実は腰抜けで、やっている診療内容はめちゃくちゃってクズもいるけれど)。ただし、日本にいる凄腕外科医達にはまだまだかなわない。足元にも及ばないと言うべきかもしれない。

 日々、発表される論文を読みあさり、まず自分なりに解釈し、そしてMRさんと勉強会を開き、他の病院にいるいわゆる名医達の意見を聞き、すべてをup dateして、EBMに準じた医療を患者に提供している。それは、確かだ。

 でもね、なんだかんだ言っても ”成功した男” ではない。

 むしろ世に出る事も無く、ただただこの小さな病院の中で地道に地味に一歩一歩仕事をしているだけの冴えない外科医に成り下がっているような気がして仕方が無い。


 さあ、春からはそんな愚かな状態から脱して、世に出るか。