腸脛靭帯炎

 7月2日、曇り

 気がついたら7月

 一時期の想像を絶する仕事量から少しだけ落ち着いた。

 午後9時ぐらいに、外来業務や病棟業務、明日の手術や外来の準備を終えてオフィスの椅子に座る。

 外来患者数が多いので前日までに病理結果を確認したり、画像所見などを確認してある程度、治療方針を決めて患者さんやご家族さんに対する説明を考えておかないと大変な事になる。

 そこに、飛び入りで何人か外来受診したりするのでもう、自分ではすべて管理する事は不可能。クラークさんや看護師さんにかなり依存した状態で働いているのが現状。

 次に誰の診察をして、誰の検査をしにいって・・・・・・。もう、自分では把握できない。


 夜になり、オフィスに戻る。

 論文を物色する。

 ASCOで発表されていたネタを1つ1つ勉強する。

 実臨床のデータをエクセルに打ち込み論文作成のデータベースを作る。

 気晴らしにニュースを読む。

 そんな事をしていると日が変わる。

 そして、寝る。


 ああ、笑いがこみ上げてくる。この生活。



 さて、最近の休日。

 暑くなって来たのでヒルクライムはやめた。

 六甲山のように標高の低い山を夏にアタックするのは体にも悪い(暑いのだが、勾配がきつく、登っている途中にスポーツドリンクが飲めない)と思い、LSDに精を出す。

 心拍数150-160bpm、100kmを目標走行距離にして走り出すのだが・・・・。

 心肺機能は調子が良くて160-170bpmでも巡航できている。

 でも、60km前後で左膝が痛くなる・・・。

 昔から・・・そう。

 決まって60kmぐらいで左ひざの外側が痛くなり、そのまま走り続けると激痛に変わり、左足でのペダリングが不可能なほどの痛みになる。

 それでも気合いを入れてペダルを回すのだが・・・。

 ああ、神様仏様。

 この膝をどうにか治してくれ、と祈ってみても良くならない。

 歯を食いしばり走り続け、自宅手前の2kmの激坂を歯を食いしばって激痛に耐え、登りきり。

 きあいだーーーーーーーー!!!!! って。

 膝が痛いのは気のせいだーーーーーーー!!!!! って思い込ませ。



 そんな週末。

 まあ、3日ぐらいで痛みは軽快するので仕事には支障が出ないのだが、なんとかもっと膝が持って欲しい。

 膝の痛みさえ無ければもっともっとずーっと走っていられるのに・・・・・。と、自転車馬鹿は深く落ち込む。


 そこで、真面目に対策を考えようと調べてみた。

 そうか、これが腸脛靭帯炎か・・・・・。

 そこで、オフィスで席が隣の整形外科医に相談してみた。


 整形外科医 ”それは先生。60km以上走らんかったら良いんとちゃいますか?”

 私 ”・・・・・・・・・・・・・・・・”


 以上で終了。

 まあ、そうだよな。俺も似たような感じの事を患者さんに言ってるかもな・・・。




 腸脛靭帯炎。

 今のところ、対策を2つ考えているので、次の休みに試してみようと思う。


 あ、土曜日、日当直か。

 でも走る。日曜日、たとえ当直開けでも、俺は走る!!!

 自転車馬鹿は走る!!!!!

 走る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!