No vacation

 6月23日
 今日から、ある重要な計画が始まった。これは個人的にも、私が属する組織としても歴史に残るであろう仕事の始まりだ。いつもとは違い職場にも緊張感が漂っていた。メッチェンおよび鑷子を操る手はいつも以上によく動いてくれる。この器用な両手を与えてくれた両親と御先祖様に感謝したい。そしてこの計画が成功することを心から祈っている。それによって全世界で数百万から数千万人規模の人たちに福音がもたらされるのだから。
 昨日、今日から始まった計画の最終会議があった。会議では主に計画の詳細を検討していたのだが、アメリカ人スタッフを驚嘆させる知らせがあった。それは9月末までno vacationだというのだ。それに従わないものは職場を去れと言うほどの強気の通達だった。もとからvacationをとる気がなかった私には”別にいいじゃんそれで”ぐらいの気分で聞いていたが、会議後、同僚が本気で怒っていた。彼の怒った姿は今まで見たことがなく、ここに記載するのをためらうぐらいの言葉を使って怒りを表現していた。夏休みがとれないのは彼らにとっては”ありえない”らしい。ただ、私は私生活を犠牲にしてでもやる価値がある計画だと思っている。また、そうであって欲しいという希望もある。でもスタッフが最小限しかいないのに、本当に誰かがやめちゃったらどうするんだろうと不安に感じるが。
 今の私たちがあるのは様々な苦難の乗り越え、問題を解決してくれた先人たちがいたからだ。その先人達に習い、我々も一つ一つ苦難を乗り越え、子孫に明るい未来を残していこう。
 No vacation、上等じゃないか。



 なんだか、仕事の話ばかり書いているので、休日にはなるべく遊びに行ってきます。また、楽しい写真を載せます。