狂気? 正気? 理性?
11月21日、晴れ???
今この瞬間やっとプライベートな時間がやってきた。
どんだけ仕事があるんだよ。
もう普通じゃない。
毎月、過労死の基準を超え続けて働いているが、さらに仕事が増えている。
平日は夜12時まで予定の仕事がある。
そう、ルーチンの仕事をこなすのに夜12時までかかる。
自己管理をして自分のdutyをどうこなすかを考えて日々暮らしているところに。
緊急手術が夜に入ると、こんなことになるんだよな。
もうめちゃくちゃ。やんなきゃならない仕事が大量に翌日に持ち越し。
先週は不思議だった。朝から始めた外来が、夕方の5時に終わった日があった。
もしかして今年の仕事のピークを超えたのか? と嬉しくなった。
が、幻だった。幻想だった。甘かった。
今週、外来が終わってみたら夜の8時だった。
外来が終わったというのは診察が終わったという意味で、書類やその他の外来関連業務は残ったまま。
朝の8時30分すぎに外来受付をした患者さんが複数いた。
受付番号が一桁台。
予約なしの人たちだった。
なんと、その人たちの診察が終わったのが、午後8時だった。
受診手続きから診察終了まで11時間以上。
まさに狂気の沙汰か。いや、理性のなせる技か?
待つ側も、待たせる側も。
午後7時過ぎてから5人ぐらい診察していたけど、ほぼ全員からこう言われた。
”先生、お疲れ様でした”
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、”こちらこそ、お待たせしまくって申しわけない”
こんな外来がごくたまになら良いのだが。そうじゃないからもう怖い。
外科医の外来件数が増える=手術件数が増える。であるので。
あああああ、一体、いつこれだけの手術をこなせばいいんだ。
てことで、すでに年内の手術枠は125%埋まった。
ただいま、来年の1月中旬の手術予定を組んでいるところ。
”癌なのにそんなに待って大丈夫ですか?” とよく聞かれる。
正直に答える。
”良いわけありません。ですが、この手術をちゃんとしている施設(=high volume center)はどこも2ヶ月待ちですよ”
てな訳で、癌の状態、性質を見極めて術前に癌を弱らせておく工夫をしているんです。
内容は秘密ですが。
それができない種類の癌は、準緊急手術にしてしまう必要があるので、その時は各部署にお伺いを立てて夜からになってでも手術をしている。
ああ、これってどうにかならんかなあ。
この膨大な数の外来や手術は自己満足でしてるわけじゃなくて、本当はもっとじっくりと働きたいのだけど。
朝、外来クラークさんが私の診察室にやってくる。
”先生、今日もすごいよ。もうこんなに受付してるよ。どうするの。先生が断れっていうならそうするけど。”
こう答える。
”Never give up. 君や看護師さんが”もうあかん”と思ったらそうしてもいいよ。でも俺は絶対にギブアップしない”
なんだかなあ。某病院の某クソ外科医は外来患者が3~5人ぐらいで時間を持て余してタバコを吸いに行ったりスマホで遊んでるってのに。あと週末はせっせとゴルフか? そんなクソに普通に給料払ってりゃ経営ヤバいわな。