平成最後の大晦日
12月31日、晴れ
今年も今日で最後。
そう、平成最後の大晦日。
紅白歌合戦を見ながらこのブログを書いている。
今年もいろいろあったけど、いつもと変わらぬ年だったように思う。
外科医生活を振り返る。
病院の仮眠室暮らしで働き続け、手術をしまくり。
この5年間と同じく、何も変わることなく日々が過ぎていったように思う。
外科医としての質は最大値を維持していると思う。
年間約200件の手術を執刀し、それに付随する外来業務を1mmのブレもなく正確に遂行できている。
仮眠室暮らしをする理由はそこにある。
納得いくまで各種モダリティー、画像診断をし尽くし、検査、治療戦略(手術、化学療法等)を立案しそして実行する。
この領域になると、手術はすでに手術をする前に終わっている。
どういうことかというと、完璧な画像診断とそれに基づく手術のシュミレーションが術前に完了しており、手術そのものはただ手を動かすだけの作業でしかないってこと。そして、ただ手を動かすだけの作業でしかない手術の質は日本だけでなく世界的にもトップクラスだと自負できるほどの自信・実績がある。
ベテランになってくるとどこか慢心が生まれ治療の質にブレが生じてしまうのが”普通の”外科医だと思う。偉そうな態度でいても、はたから見ていると ”それってあかんやろ” ってことをしてしまっている外科医が少なくない。
もっと画像診断をちゃんとせなあかんやろ。
それを修練医に丸投げするか?
それって術前検査たりてへんやろ。
術式の選択に無理があるんとちゃうか。
他の外科医のしていることにこのよう思ってしまうことが、外科医になって今日に至るまで頻繁にあった。
それは逆に ”おれは絶対にそんなことはしない!” って自分を律することにつながっていった。
年間約200例の全ての患者に完璧な手術・治療をする。そのためにどうすればいいか考えた結果が、仮眠室暮らしだった。
それをぶれることなく継続する。それが俺のこれまでの外科医人生だった。
しかし、こんな働き方が長く続けられるとは思っていない。
トップアスリートが引退していくように、俺もいつかはこの外科医を引退する日が来る。
トップであり続けようとすればするほど、その時は早い。
もうトップレベルではないと自覚する日が来る前に引退しようと思う。
そう、全盛期の引退。男の勝手な美学です。
自転車馬鹿生活を振り返る。
厄払いのおかげでレース中に落車することもなく、順調な自転車馬鹿生活だったように思う。
機材の調子も良く、パンクも全くなかった。
っていうか、Zwift引きこもり生活で、滅多に実走しないからパンクするはずもないか。
職場の自転車馬鹿仲間達とレースに出て、至福のひと時を今年も過ごすことができたのはとても幸せだった。
結果はしょぼかったが、それでも自己の限界でレースを走るのはとても楽しかった。
しかし、この1年間FTPが全く上昇しなかった、、、、、、、、、、(正確にはNeo Smartの導入直後にわずかに上昇したが)
なぜかは分かっている。
トレーニング量が全く足りていないからだ。CTLが35前後でしかないからだ。
今の3倍練習しなければFTPは上昇しない。
仮眠室暮らしではそれは望めない。
来年はもっとトレーニング量を増やせるようにしていく。
さあ、来年もいろいろとやることあるよ。
その全てが楽しみで仕方ない。
人生そんなに長くないよ。
今できること、今したいこと、今すべきこと。
限られた人生。
後悔のないように。
それでは皆さん、良いお年を。