ツール ステージ19

 7月24日、ミネソタ晴れ

 さて、土曜日。ミネソタは穏やかな天気で、日差しは強いものの気温はそれほど高くもなく快適です。

 昨日のツール、ステージ18。ゴールスプリントで驚異的な加速をしたカベンディッシュがステージ優勝。

 それにしても、彼の加速力はすごい。

 ペタッキの加速にかなり遅れた印象を受けたカベンディッシュだったが、あっという間に先頭に立ち、余裕でゴールした。

 彼に搭載されたエンジンのトルクはいったいどれほどのものなのか・・・・・・、すごすぎて呆然としてしまった。

 さて、コンちゃんとアンディは8秒差のままステージ18を終え、今日のステージ19、個人タイムトライアル。

 それにしても、今年のコース設定の妙。

 文句があるなら個人TTでそのタイム差を取り返してみろと言わんばかり。

 そして、アンディもまずまずのタイムで返ってきたが、コンタドールはそれを上回ってしまった・・・・・・。

 コンタドールはサドルからお尻が前方にずれてしまい、なんどもお尻の位置を元に戻しながら走る状態で、決してベストの状態ではなかったのに。

 マイヨ・ジョーヌコンタドールのまま。明日は、順位の変動はまずないので、このまま彼が総合優勝するだろう。

 今日のポディウムコンタドールは泣いていた。そしていつものガンショットポーズをとっていた。

 ありえないなんてことはありえない。いつもそう私は思いながら生きている。

 でも、明日のステージで順位が変動することはやはりないとしか思えない・・・・・・。

 コンタドールの2連覇か。

 コンタドールを応援している人にはとてもうれしいことだろう。

 私はどうしてもコンタドールを応援する気にはなれない。

 アンディのあのチェーンオフがなければ・・・・・、なんて考えてしまうのだった。

 でも、ツールってのは本当に複雑なスポーツだ。

 ライバルのトラブルの時に、差を広げようとするなんて普通のスポーツだったら当然の事だろう。だけど、ツールではその行為さえも賛否両論があるわけだ。こんな複雑なスポーツだからこそ、世界中の人が魅了され興奮し応援するのだろうけれどね。